八千草薫 ヤチグサカオル

  • 出身地:大阪府大阪市
  • 生年月日:1931/01/06
  • 没年月日:2019/10/24

略歴 / Brief history

大阪府大阪市の生まれ。本名・谷口瞳(旧姓・松田)。会社員の父を幼少時に亡くし、以後は母ひとり子ひとりで育つ。戦時中に思春期を迎え、自宅が空襲で焼けたため、“色のある、夢のある世界”に飢えていたことから華やかな世界に憧れて、プール女学院在学中の1946年、宝塚音楽学校を受験して合格。翌47年、宝塚歌劇団に入団する。同期には淀かおる、百ちとせがいた。同年4月、『春の踊り・世界の花』で初舞台を踏み、『文福茶釜』51で子狸をコミカルに演じて注目を集める。同年の『河童まつり』に河童の勘平役で出演し、スターの地位を確立。その後はとぼけたコミカルな役よりも、無邪気で純情可憐な娘役で人気を博し、『虞美人』51の桃娘、『源氏物語』52の若紫役などで好評を得た。映画には、春日野八千代をはじめ歌劇団員たちが出演した東宝配給の「宝塚夫人」51で初出演。「目下恋愛中」51、「昔話ホルモン物語」52に準主演したのち、翌年からは映画に力を入れ始める。54年から始まった稲垣浩監督の「宮本武蔵」三部作でヒロイン・お通役に抜擢され、55年にはイタリアのチネチッタで撮影された日伊合作のカルミネ・ガッローネ監督「蝶々夫人」でヒロインを演じ注目された。56年5月、宝塚歌劇団に新設された映画専科に編入され、以後は舞台出演は途絶えて映画をメインに活躍する。いずれも可憐な娘役が多かったが、57年の豊田四郎監督「雪国」では岸惠子演じるヒロインの義妹に扮して、エキセントリックな女性を熱演した。57年5月末日をもって、宝塚歌劇団を退団。同年7月には主演作「乱菊物語」56を監督した17歳年上の谷口千吉と結婚する。親子ほども歳の離れたふたりの結婚は、話題と波紋を呼んだ。それまでは東宝&宝塚映画のスターだったが、58年には他社映画へも出演し始め、芸術座『蟻の街のマリア』で舞台にも復帰。また、ラジオ東京テレビ(現・TBS)『中山千里』でテレビ初出演するなど、活動の場をさらに広げた。翌59年からは舞台へと主力を移し、60年4月から64年8月まで東宝演劇部と専属契約を結ぶ。並行して各社の映画にも出演を続け、65年の篠田正浩監督「美しさと哀しみと」では、かつて愛した男と20年ぶりに再会した女流画家の心の葛藤を見事に表現し、第12回アジア映画祭助演女優賞を受賞。NHK『三四郎』61、『花の生涯』63、『虹の設計』64、『赤ひげ』72、『斜陽』75、日本テレビ『田園に死す』62、『張込み』70、『春のもつれ』74、『俺たちの旅』75、『俺たちの祭』77、フジテレビ『大番』62、『女の年輪』64、『銭形平次』66、『船場』67、『霧の旗』68、『大坂城の女』70、『徳川おんな絵巻』71、『おやじの嫁さん』73、TBS『娘たちはいま』67~68、『マイホーム70』70、『赤い疑惑』75などのテレビドラマにも出演を重ねつつ、山田洋次監督「男はつらいよ・寅次郎夢枕」72では寅さんに惚れられるマドンナの美容院女主人を演じ、寺山修司監督の自伝的映画「田園に死す」74にも出演。夫・谷口が日本青年海外協力隊の活動を描いた「アサンテ・サーテ」75では、アフリカのタンザニアロケに同行して出演もしている。79年の「英霊たちの応援歌・最後の早慶戦」以降はしばらく映画出演が途絶えたが、代わりにTBS『うちのホンカン』75~81、日本テレビ『前略おふくろ様Ⅱ』76などの倉本聰脚本作品、テレビ大賞主演女優賞を受賞した山田太一脚本のTBS『岸辺のアルバム』77、向田邦子脚本のNHK『阿修羅のごとく』79など、名脚本家の人気ドラマに出演し、80年代にかけてお茶の間のスターとして活躍。テレビ朝日『遙かな坂』78、『ある日突然!?スパゲティ』80、『隣の未亡人とおかしな2人』88、NHK『あめりか物語』79、『徳川家康』83、『シャツの店』86、『独眼竜政宗』87、日本テレビ『ちょっとマイウェイ』79~80、『季節が変わる日』82、TBS『源氏物語』『熱い秋』80、『茜さんのお弁当』81、『家族の神話』82、フジテレビ『いつも輝いていたあの海』84、『風祭』84、『私の可愛いひと』86など数々の話題作に出演する。ドラマにおける八千草薫は、どこか浮世離れした品のある母親像を、日常と理想の境界線上でリアルに感じさせる独特の雰囲気に魅力があった。87年、神山征二郎監督「ハチ公物語」で、仲代達矢演じる大学教授の夫人役で久しぶりに映画出演。その後も、本数は少ないながらもコンスタントに顔を出すようになる。2003年には、森田芳光監督による映画版「阿修羅のごとく」に出演。それぞれに問題を抱えた四姉妹とその両親の絆を描いた本作で、彼女は79年のテレビドラマ版の時には次女を演じていたが、かつて大路三千緒が扮した母親役を好演。この演技で日刊スポーツ映画大賞助演女優賞、日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞した。さらに西川美和監督「ディア・ドクター」09では、自分が重病と承知で笑福亭鶴瓶演じる偽医者の診療を受け続け、長年住んだ家でひっそりと死のうとするひとり暮らしの老女の精神的な駆け引きを繊細に表現して、毎日映画コンクール、報知映画賞の助演女優賞に輝いている。ほかに映画賞は、04年に毎日映画コンクール田中絹代賞、09年にTAMA映画賞特別賞などを受賞。舞台では『女系家族』『エドの舞踏会』の演技によって86年の菊田一夫演劇賞、また87年に都民文化栄誉賞、91年にNHK放送文化賞、95年に文化庁長官表彰、97年紫綬褒章、03年旭日章授章などを受けている。テレビドラマはほかに、NHK大河ドラマ『八代将軍吉宗』95、『利家とまつ・加賀百万石物語』02を始め、同局『びいどろで候・長崎屋夢日記』90、『やんちゃくれ』98、『いちばん綺麗なとき』99、日本テレビ『お父さん』90、『西遊記』93、『お玉・幸造夫婦です』94、『フードファイト』00、『受験の神様』07、フジテレビ『逃亡者』92、『アンティーク・西洋骨董洋菓子店』01、『東京物語』02、『愛し君へ』04、『拝啓、父上様』07、『鯨とメダカ』08、『ありふれた奇跡』09、TBS『女の言い分』94、『恋の時間』05、『白夜行』06、『歸國』『99年の愛』10、テレビ朝日『外科医・柊又三郎』96、『恋人はスナイパー』01・02、『やまない雨はない』10など多数。NHK連続テレビ小説『風見鶏』77、『ロマンス』84、『君の名は』91ではナレーションをつとめている。舞台は宝塚退団以降、『がしんたれ』『敦煌』『雲の上団五郎一座』60、『放浪記』61・62、『六本木心中』『悲しき玩具』62、『孔雀館』65、『二十四の瞳』72、『宵待草』73、『越前竹人形』76、『階段の上の暗闇』80、『花月亭の女たち』86、『花へんろ』87、『土佐堀川』89、『楡家の人々』91、『乱舞』92、『男が家を出るとき』93などのほか、『女系家族』『古都憂愁』『細雪』『花岡青洲の妻』など再演された演目も多い。近年は09年の明治座公演『晩秋』で健在ぶりを見せた。登山が趣味の谷口千吉とは、ともに海外まで山登りに出かけるほどのおしどり夫婦として知られた。山好きな彼女は85年に自然環境保全審査委員となり、自然保護問題にも積極的に取り組んでいる。長年、人生のパートナーだった谷口千吉は、07年に逝去。ふたりに子供はいなかったが、結婚から50年目の別れであった。現在では、70年代の理想の母親から、可愛らしいおばあちゃんへとイメージが移ってきているが、女性としてのみずみずしさを失わずに、観る者に夢を与え続けるその生き方は見事と言うほかない。2019年10月24日、すい臓がんのため、都内の病院で逝去。享年88歳。

八千草薫の関連作品 / Related Work

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  • MIFUNE:THE LAST SAMURAI

    “世界のミフネ”こと俳優・三船敏郎の偉業とその波乱に満ちた生涯に迫るドキュメンタリー。香川京子、司葉子らの共演者を始め、スティーヴン・スピルバーグ、マーティン・スコセッシといった巨匠まで、三船に魅せられた人々の言葉からその魅力を解き明かす。監督は「収容所の長い日々/日系人と結婚した白人女性」でアカデミー賞短編ドキュメンタリー賞を受賞したスティーブン・オカザキ。
  • ゆずり葉の頃

    一枚の画への想いを胸に軽井沢へ来た老母と周囲の人々が織りなす現代のメルヘン。監督・脚本は、故・岡本喜八監督夫人にして映画プロデューサーの中みね子(岡本みね子)。76歳にして挑んだ初監督作品。出演は八千草薫、風間トオル、岸部一徳、仲代達矢ほか。2014年10月31日より、鳥取県米子市ガイナックスシアターにて2週間先行公開。2015年5月全国公開。
  • ジョバンニの島

    第二次世界大戦後、北方四島のひとつ色丹島にソ連軍が進駐し、幼い兄弟が混乱の中を生き抜いていく様を描いたアニメ作品。監督は「アタゴオルは猫の森」などの監督や「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」の演出、テレビアニメ『みゆき』の総監督を務めた西久保瑞穂。原作・脚本は「最後の忠臣蔵」の監督やテレビドラマ『北の国から』の演出を手がけた杉田成道。また「REDLINE」の櫻井圭記が脚本に参加している。アニメーション制作は「ももへの手紙」「GHOST IN THE SHELL/攻殻機動隊」のProduction I.G。幼少期の兄弟の声を「武蔵野S町物語」の横山幸汰と「踊る大捜査線THE FINAL~新たなる希望」の谷合純矢が担う。一般社団法人日本音楽事業者協会50周年記念作品。
  • くじけないで

    90歳から詩作をはじめ、上梓した『くじけないで』『百歳』(飛鳥新社刊)がベストセラーとなった柴田トヨ。激動の時代を生きてきた彼女の言葉に多くの人が勇気づけられる中、2013年1月に101歳で他界した柴田トヨの半生を描く。監督・脚本は「神様のカルテ」「60歳のラブレター」の深川栄洋。温かく心に沁みるような言葉を紡ぐ柴田トヨを「引き出しの中のラブレター」「蝶々夫人」の八千草薫が、彼女に詩作を勧める息子を「ストロベリーナイト」「プロゴルファー織部金次郎」シリーズの武田鉄矢が演じる。ほか、「少年H」の伊藤蘭、「武士の一分」の壇れい、「うさぎドロップ」の芦田愛菜らが出演。
    80
  • 舟を編む

    2012年本屋大賞で大賞を獲得し、2012年文芸・小説部門で最も販売された三浦しをんの『舟を編む』(光文社・刊)。言葉の海を渡る舟ともいうべき存在の辞書を編集する人々の、言葉と人に対する愛情や挑戦を描いた感動作を、「剥き出しにっぽん」で第29回ぴあフィルムフェスティバルグランプリを受賞、「川の底からこんにちは」が第60回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に招待されるなど国内外から評価される石井裕也監督が映画化。言葉に対する抜群のセンスを持ちながら好きな人へ思いを告げる言葉が見つからない若き編集者を「まほろ駅前多田便利軒」の松田龍平が、若き編集者が一目惚れする女性を「ツレがうつになりまして。」の宮崎あおいが演じる。
    90
  • ツナグ

    辻村深月の吉川英治文学新人賞受賞作を原作に「ROOKIES 卒業」の平川雄一朗監督が映画化。死者との再会を望む人々と、その仲介を司る“ツナグ”として、他人の人生に深く関わっていく一人の少年の葛藤と成長を描く。出演は「アントキノイノチ」の松坂桃李、「わが母の記」の樹木希林、「漫才ギャング」の佐藤隆太、「逆転裁判」の桐谷美玲。
    80
  • 明日に架ける愛

    中国残留日本人孤児を祖母に持つシングルマザーが、青森・東京・北京を舞台に中国人男性と国境を越えた恋に落ちていく姿を描くヒューマンドラマ。監督・脚本は「君が踊る、夏」の香月秀之。出演は「名古屋MEN'S物語」の市井紗耶香、本作が映画初主演となるアレックス・ルー、「日輪の遺産」の八千草薫、「君が踊る、夏」の大森絢音。
  • 日輪の遺産

    浅田次郎の同名小説を「三本木農業高校、馬術部」の佐々部清監督が映画化。太平洋戦争終戦間近に祖国の復興を願い、GHQ最高司令官マッカーサーの財宝を盗み出した帝国陸軍将校たちと20名の少女たちの運命を描く。出演は「武士の家計簿」の堺雅人、「星守る犬」の中村獅童、「東京島」の福士誠治、「踊る大捜査線THE MOVIE3 ヤツらを解放せよ!」のユースケ・サンタマリア。
    70
  • 引き出しの中のラブレター

    父親を亡くしたラジオのパーソナリティが、番組を通じてリスナーの胸に秘めた想いを伝えることで、人々に変化を生んでゆくヒューマンドラマ。「アフタースクール」の常盤貴子や「ダイブ!!」の林遣都、「男たちの大和/YAMATO」の仲代達矢に「ディア・ドクター」の八千草薫まで、多彩な出演者の顔ぶれも見どころ。
    80
  • ディア・ドクター

    「ゆれる」の西川美和監督が、僻地医療・高齢者医療といった現代的テーマに鋭く切り込んだ人間ドラマ。原作・脚本も西川美和が担当する。出演は、本作が映画初主演となる「母べえ」の笑福亭鶴瓶、「アヒルと鴨のコインロッカー」の瑛太、「おくりびと」の余貴美子、「イキガミ」の井川遥、「しあわせのかおり」の八千草薫など。
    80
  • ガマの油

    死と生の意味を、父親と息子の関係を通じて描くファンタジー・ロマン。「SAYURI」「バベル」などハリウッド映画でも活躍、日本を代表する俳優のひとりである役所広司にとって、本作が映画監督デビュー作となる。主演の役所広司のほか、「アヒルと鴨のコインロッカー」「余命1ヶ月の花嫁」の瑛太、「かもめ食堂」「めがね」の小林聡美、本作が俳優デビュー作となる格闘技選手の澤屋敷純一、モデル出身の二階堂ふみ、「阿修羅のごとく」「しゃべれども しゃべれども」の八千草薫などが出演。撮影監督を「トラブル・イン・マインド」「クッキー・フォーチューン」などハリウッドでも活躍する栗田豊通、音楽を国際的にも評価の高いタブラトゥーラが手掛けている。
    70
  • しあわせのかおり

    古都・金沢の港町を舞台に、中華の名料理人と弟子の絆を描く人間ドラマ。出演は、「嫌われ松子の一生」の中谷美紀、「村の写真集」の藤竜也、「包帯クラブ」の田中圭。監督は「村の写真集」の三原光尋。劇中には約50種類の料理が登場し、臨場感あふれる調理シーンは、特訓を積んだ中谷と藤が実際に腕前を振るっている。
    90
  • きみにしか聞こえない

    孤独な若者が、不思議な出来事をきっかけに、お互いに励まし合い、心を寄せ合うことで、生きる希望を得るラブストーリー。若者から絶大な支持を受ける作家、乙一の同名作品を、新人監督萩島達也が映画化。若手の注目株、成海璃子と小出恵介が共演する。主題歌は、DRAEMES COME TRUE。映画のための書き下ろし曲で、ギタリストの中村正人は、音楽監修も兼ねている。
  • しゃべれども しゃべれども

    東京の下町を舞台に、不器用な人間たちが落語を通して新たな一歩を踏み出そうとする様を描いた人情劇。原作は佐藤多佳子のベストセラー小説。出演は「ファンタスティポ」の国分太一、「海猿」シリーズの香里奈、「THE 有頂天ホテル」の伊東四朗。監督は「レディ・ジョーカー」の平山秀幸。
    80
  • 交渉人 真下正義

    「踊る大捜査線」からスピンオフ、同シリーズの登場人物である交渉人・真下正義を主人公に、彼と地下鉄ジャック犯との攻防を描いたスリリング・アクション。監督は「踊る大捜査線 BAYSIDE SHAKEDOWN 2」の本広克行。君塚良一の原案を基に、「逮捕しちゃうぞ the MOVIE」の十川誠志が脚本を執筆。撮影を「海猿 UMIZARU」の佐光朗が担当している。主演は「踊る大捜査線 BAYSIDE SHAKEDOWN 2」のユースケ・サンタマリア。
    70
  • 阿修羅のごとく

    昭和を代表する名シナリオライターにして直木賞作家・向田邦子の代表作を、「模倣犯」の森田芳光が映画化。長女・綱子には大竹しのぶ。次女・巻子には黒木瞳。三女・滝子には深津絵里、四女・咲子には深田恭子が扮する。脚本は、向田邦子賞受賞作家で監督とは「それから」「失楽園」でコンビを組んだ筒井ともみ。
    70
  • サトラレ sato;ra-re TRIBUTE to a SAD GENIUS

    自分の心が周りの人に悟られてしまう不思議な能力を持つ青年が巻き起こす、ハートウォーミングな騒動を描いたコメディ。監督は「スペーストラベラーズ」の本広克行。佐藤マコトによる同名コミックを基に、「メッセンジャー」の戸田山雅司が脚色、撮影を「世にも奇妙な物語 映画の特別篇/結婚シミュレーター」の藤石修が担当している。主演は、「バトル・ロワイヤル」の安藤政信と「ざわざわ下北沢」の鈴木京香。日本芸術文化振興会芸術団体等基盤整備事業作品。
  • 天国までの百マイル

    心臓病の母を名医の元へ送り届ける為、百マイルの旅に出た男と彼を巡る人々の心の交流を描いた人情ドラマ。監督は「父危篤、面会謝絶」の早川喜貴。浅田次郎の自伝的小説を基に、「新 居酒屋ゆうれい」の田中陽造が脚色。主演は「緑の街」の時任三郎。スーパー16ミリからのブローアップ。
  • 宮澤賢治 その愛

    96年に生誕100年を迎えた宮澤賢治の、愛と苦悩に満ちた半生を描いた伝記ドラマ。監督は「三たびの海峡」の神山征二郎。脚本を「午後の遺言状」の新藤兼人、撮影を伊藤嘉宏が担当している。主演は「スワロウテイル」の三上博史。共演に「EAST MEETS WEST」の仲代達矢、「いつかどこかで」の八千草薫、「ひめゆりの塔(1995)」の酒井美紀、「犯人に願いを」の中山忍、「四姉妹物語」の牧瀬里穂ほか。宮澤賢治生誕100年記念映画。
  • いつかどこかで(1992)

    建設会社に勤める男と、彼のライバル会社に勤める非情なキャリア・ウーマンとの恋を描いたラヴ・ストーリー。脚本・監督は本作が第1回作品となるミュージシャンの小田和正。撮影は西浦清がそれぞれ担当。
  • 226

    昭和11年2月26日に皇道派の青年将校が決起し、元老、重臣らを襲った二・二六事件を描く。原作・脚本は「肉体の門(1988)」の笠原和夫、監督は同作の五社英雄、撮影は同作の森田富士郎がそれぞれ担当。
    60
  • ハチ公物語

    飼主の大学教授が亡くなってからも、渋谷の駅で主人を待ち続けた忠犬ハチの実話を基に人間と動物の交流を描く。原作・脚本は「映画女優」の新藤兼人、監督は「旅路 村でいちばんの首吊りの木」の神山征二郎、撮影は「きみが輝くとき」の姫田真佐久がそれぞれ担当。
    80
  • 英霊たちの応援歌 最後の早慶戦

    昭和十八年十月十六日戸塚球場で行なわれた最後の早慶戦の後、出陣学徒として散華していった若者たちを描く。東京12チャンネルが開局十五周年を記念して製作。神山圭介の同名の小説の映画化で、脚本は「炎の舞」の山田信夫と「ダイナマイトどんどん」の岡本喜八の共同執筆、監督も同作の岡本喜八、撮影は「青春の門 自立篇(1977)」の村井博がそれぞれ担当。
  • ブルークリスマス

    UFO(未確認飛行物体)を目撃した人々の血が青くなり、そのような人間が増加したら、その時、アメリカ大統領が苦悩の末、決断した計画とは……その中で展開される人間の愛と苦悩を描くSF。脚本は「冬の華」の倉本聰、監督は「ダイナマイトどんどん」の岡木喜八、撮影は「姿三四郎(1977)」の木村大作がそれぞれ担当している。
    90
  • 星と嵐

    山を愛し、山に命を賭ける一青年を通して、ひたむきに生きる若者像を描く。脚本は「あいつと私(1961)」の池田一朗と出目昌伸の共同、監督は「パリの哀愁」の出目昌伸、撮影は「あにいもうと(1976)」の原一民がそれぞれ担当。
  • 不毛地帯

    二次防の主力戦闘機買い付けに暗躍する商社とそれらと癒着する政財界の黒い断面を描く。原作は山崎豊子の同名小説。脚本は「雨のアムステルダム」の山田信夫、監督は「金環蝕」の山本薩夫、撮影は「わが道」の黒田清巳がそれぞれ担当。
  • アフリカの鳥

    アフリカの鳥に大きな夢を託した少年たちの友情を描いた児童映画。脚本は「ともだち」の勝目貴久、監督は「女子大生 モーテル歌麿遊び」の磯見忠彦、撮影は「秘本 むき玉子」の高村倉太郎がそれぞれ担当。(16ミリ)
  • 田園に死す

    詩人・寺山修司が自己の同名の歌集をもとに書下ろしたオリジナル脚本を、「書を捨てよ町へ出よう」につづいて自らが監督し、寺山自身の少年時代を取り扱った自伝的色彩の強い作品。撮影は「卑弥呼」の鈴木達夫が担当。
    90
  • 男はつらいよ 寅次郎夢枕

    “男はつらいよ”シリーズ第10作。この作品で始めて寅さんに本格的な恋敵が登場し、奇妙な三角関係を繰り広げ、あげくに寅さんが惚れられてしまう。脚本は「男はつらいよ 柴又慕情」の朝間義隆、監督は脚本も執筆している「故郷」の山田洋次、撮影も同作の高羽哲夫がそれぞれ担当。
  • 朝霧(1968)

    母一人、娘一人の家庭の中で、思春期から大人に成長しようとしている娘の姿と、母との心の交流を雪の福井、東尋坊など、日本海側の厳しい自然を背景に描く。脚本は柏倉敏之と「私は泣かない」「終りなき生命を」の吉田憲二。監督も吉田憲二。昭和四三年作品。撮影は「極楽坊主」の横山実がそれぞれ担当。
  • わが恋わが歌

    吉野秀雄の随筆集『やわらかな心』、山口瞳の『小説・吉野秀男先生』、吉野の次男壮児が著した『歌びとの家』を原作に「赤毛」の広沢栄が脚本を執筆し、「結婚します」の中村登が監督した文芸もの。撮影は「七つの顔の女」の竹村博。
  • 古都憂愁 姉いもうと

    川口松太郎の原作「古都憂愁」を、「悪名桜」の依田義賢が脚色し、「眠狂四郎無頼剣」の三隅研次が監督した女性もの。撮影は「兵隊やくざ大脱走」の武田千吉郎。
  • 大殺陣 雄呂血

    寿々喜多呂九平の原案を「陸軍中野学校」の星川清司と新鋭中村努が共同で脚本を執筆、「座頭市の歌が聞える」の田中徳三が監督した剣戟映画。撮影は「ほんだら捕物帖」の牧浦地志。
    80
  • 悪名無敵

    今東光の原作を、「悪名幟」の依田義賢が脚色、「続・兵隊やくざ」の田中徳三が監督した“悪名”シリーズ第十一作目。撮影もコンビの宮川一夫。
    90
  • 忍びの者 伊賀屋敷

    「八州遊侠伝 男の盃」の直居欽哉と服部偉が共同でシナリオを執筆「暴れ犬」の服部佳が監督した“忍びの者”シリーズ第六作目。撮影もコンビの今井ひろし
  • 美しさと哀しみと(1965)

    川端康成の同名小説を「暗殺」の山田信夫が脚色「暗殺」の篠田正浩が監督した女性ドラマ撮影もコンビの小杉正雄。
  • 日本侠客伝 浪花篇

    「日本侠客伝」のコンビ野上龍雄、笠原和夫、村尾昭がシナリオを執筆「日本侠客伝」のマキノ雅弘が監督した侠客もの。撮影もコンビの三木滋人。
    80
  • 侍(1965)

    群司次郎正の原作「侍ニッポン」を「仇討」の橋本忍が脚色「ああ爆弾」の岡本喜八が監督した幕末もの。撮影は「われ一粒の麦なれど」の村井博。
    80
  • 団地・七つの大罪

    “二人自身”所載『団地七つの大罪』と塩田丸男の「2DK夫人」を「喜劇 駅前天神」の長瀬喜伴が脚色、「裸の重役」の千葉泰樹と「お姐ちゃん三代記」の筧正典が共同で監督したオムニバス喜劇。撮影は「ホラ吹き太閤記」の西垣六郎と「沙羅の門」の梁井潤。
  • こんにちは赤ちゃん(1964 松林宗恵)

    「喜劇 駅前女将」の長瀬喜伴がオリジナル・シナリオを執筆「続社長紳士録」の松林宗恵が監督した歌謡劇。撮影もコンビの鈴木斌。
  • 新・夫婦善哉

    「台所太平記」の八住利雄のオリジナル・シナリオを、同じく「台所太平記」の豊田四郎が監督した文芸もの。撮影もコンビの岡崎宏三。
  • ガス人間第1号

    「大空の野郎ども」の木村武の脚本を、「宇宙大戦争」の本多猪四郎が監督した空想怪奇映画。特技監督は円谷英二。撮影は「宇宙大戦争」の小泉一。
    100
  • 天下の大泥棒 白浪五人男

    「「通夜の客」より わが愛」の八住利雄の脚本を、「森の石松幽霊道中」の佐伯幸三が監督した娯楽時代劇。「花嫁さんは世界一」の遠藤精一が撮影した。
  • 槍一筋日本晴れ

    「サザエさんの新婚家庭」のコンビ蓮池義雄の脚本を、青柳信雄が監督したもので、コメディ風に描いた義士外伝もの。「若い恋人たち」の西垣六郎が撮影した。
  • 森の石松幽霊道中

    木村錦花の原作を、「素晴らしき十九才」の笠原良三が脚色し、「愛情不動」の佐伯幸三が監督した娯楽時代喜劇。撮影は「貸間あり」の岡崎宏三。
  • 孫悟空(1959)

    『西遊記』から、村田武雄・山本嘉次郎が脚本を執筆、「東京の休日(1958)」の山本嘉次郎が監督したもので、特撮技術を使い動画の手法も併用してファンタジックな味を出そうというもの。撮影は「すずかけの散歩道」の小泉一。パースペクタ立体音響。
  • グラマ島の誘惑

    飯沢匡の戯曲「ヤシと女」を「暖簾」の川島雄三が脚色監督した異色喜劇。撮影は「底抜け忍術合戦」の岡崎宏三。音楽は「悪女の季節」(松竹)の黛敏郎。出演は「社長太平記」の森繁久彌、「フランキーの僕は三人前」のフランキー堺「恐喝(1958)」の三橋達也や、宮城まり子・八千草薫・淡路恵子ら。
  • 弥次喜多道中双六

    「弥次喜多道中記」の続篇で、今回は弥次喜多が大井川を渡り京へ着くまでを描く。原作・十返舎一九、脚色は「ひばり捕物帖 自雷也小判」の笠原良三、監督は「大番 (完結篇)」の千葉泰樹、撮影は「サザエさんの婚約旅行」の西垣六郎。小林桂樹・加東大介ら前作のメンバーに、鶴田浩二・八千草薫・団令子らが新しく加わる。
  • 濡れ髪剣法

    市川雷蔵の若様もので、「人肌孔雀」の松村正温の脚本を、「銭形平次捕物控 鬼火燈篭」の加戸敏が監督した明朗時代劇。撮影は「東海道の野郎ども」の武田千吉郎。「日蓮と蒙古大襲来」の市川雷蔵、「喧嘩太平記」の八千草薫をはじめ、中村玉緒・阿井美千子・島田竜三などが出演。
    100
  • 大江戸千両祭

    柳家金語楼の芸能生活五十周年記念として作られた人情喜劇。宇野信夫の『心の灯』を原作に、竹井諒と、「ジャズ娘に栄光あれ」の蓮池義雄が共同で脚本を書き、「サザエさんの婚約旅行」の青柳信雄が監督、「続々・サラリーマン出世太閤記」の鈴木斌が撮影した。主演は金語楼のほか、「旅姿鼠小僧」の八千草薫、「ドジを踏むな」の小泉博、「大学の人気者」の太刀川洋一、ほかに榎本健一、ミヤコ蝶々などの喜劇陣が総出演する。
  • 喧嘩太平記

    「浪人八景」の鈴木兵吾の脚本を、「国定忠治(1958)」の小沢茂弘が監督、「満月かぐら太鼓」の松井鴻が撮影した娯楽時代劇。「旗本退屈男」の市川右太衛門・東千代之介を筆頭に、里見浩大郎・花柳小菊・長谷川裕見子などが出演するほか、八千草薫が東映初出演する。
  • 旅姿鼠小僧

    旅に出た次郎吉が、義侠の剣を振う恋と意地の娯楽活劇。稲垣浩・高木隆の脚本を、「無法松の一生(1958)」の稲垣浩が監督、「結婚のすべて」の中井朝一が撮影した。鼠小僧には東宝専属第一回出演の鶴田浩二が扮し、「太鼓たたいて笛吹いて」の草笛光子、「現代無宿」の八千草薫、ほかに伊藤久哉・三井光次が共演する。
  • 現代無宿

    「悪徳」の猪俣勝人の原作・脚本を、「すっ飛び五十三次」の大曽根辰保が監督、同じく「すっ飛び五十三次」の石本秀雄が撮影した異色現代劇。主演は「螢火」の森美樹、「花のうず潮」の岡田茉莉子、「東京の休日(1958)」の八千草薫、「杏っ子」の山村聡。
  • 東京の休日(1958)

    山口淑子の映画生活二十年記念映画。「家内安全」の井手俊郎と「ジャズ娘に栄光あれ」の山本嘉次郎の共同脚本を山本嘉次郎が自ら監督し、「どん底」の山崎市雄が撮影を担当した。「アンコール・ワット物語 美しき哀愁」の山口淑子、池部良を筆頭に、東宝のオールスターが顔を見せている。色彩はイーストマンカラー。
  • 銭形平次捕物控 八人の花嫁

    野村胡堂の原作を「地獄花」の伊藤大輔が脚色し、「不知火頭巾」の田坂勝彦が監督した銭形平次捕物シリーズ作品。撮影は「鬼火駕篭」の牧田行正。主演は「雪の渡り鳥」の長谷川一夫、山本富士子、「新しい背広」の八千草薫。ほかに川上康子、阿井美千子、黒川弥太郎、榎本健一、三田登喜子、楠トシエなど。色彩は大映カラー。
  • 新しい背広

    田宮虎彦の原作を「青い花の流れ」の沢村勉が脚色、「サラリーマン出世太閤記」の筧正典が監督、同じく小泉一が撮影した。主演は「サラリーマン出世太閤記」の小林桂樹、「生きている小平次」の八千草薫、「雪国(1957)」の久保明。ほかに岸輝子、佐原健二、藤波洸子など。東宝ダイヤモンド・シリーズ。全国公開は1957年9月8日より。
  • 生きている小平次

    大正十三年に発表された鈴木泉三郎の同名戯曲の映画化。東宝ダイヤモンド・シリーズ初の怪談もの。脚色は「大当り三色娘」の井手俊郎が担当、「続サザエさん」の青柳信雄が監督し、同じく遠藤精一が撮影した。主演は「「元祿忠臣蔵・大石最後の一日」より 琴の爪」の中村扇雀、「雪国(1957)」の八千草薫に、文学座から芥川比呂志が参加。ほかに中田康子、清水一郎、沢村宗之助など。
  • 雪国(1957)

    川端康成の原作を「「廓」より 無法一代」の八住利雄が脚色、「猫と庄造と二人のをんな」の豊田四郎が監督した文芸篇。撮影は「殉愛」の安本淳。主な出演者は「あなた買います」の岸恵子、「忘却の花びら」の池部良、「世にも面白い男の一生 桂春団治」の八千草薫、「雨情」の久保明、森繁久彌。ほかに加東大介、東野英治郎、狼花千栄子、多々良純など。
  • 世にも面白い男の一生 桂春団治

    大阪が生んだ無類の愛敬者、桂春団治の物語。長谷川幸延の原作より監督の木村恵吾が新喜劇の渋谷天外と共同脚色、「月の紘道館」の木村恵吾がフリーになっての第一作。撮影は「遠山金さん捕物控 影に居た男」の三村明。主な出演者は「猫と庄造と二人のをんな」の森繁久彌、「日本橋」の淡島千景、「殉愛」の八千草薫、「日蝕の夏」の高峰三枝子、「猫と庄造と二人のをんな」の浪花千枝子、エンタツ、「天上大風」の田中春男、「アチャコ行状記 親馬鹿天国」の本郷秀雄、ほかに三好栄子、杉山昌三九、山路義人など。
  • 殉愛(1956)

    戦争という抗し得ぬ暴力に死をもって抗議し、学徒出身の特攻隊員である夫に殉じて、若き生命を断った妻の手記を基にして映画化する愛の物語。山田照子の遺作から「夕日と拳銃」の沢村勉と鈴木英夫が脚色、「チエミの婦人靴」に次いで鈴木英夫が監督。撮影は「恐怖の逃亡」の安本淳。主な出演者は「白夫人の妖恋」の八千草薫、「嵐(1956)」の笠智衆、「与太者と若旦那」の鶴田浩二、「のんき夫婦」の小林桂樹、加東大介、その他、夏川静江、宝塚の峰京子、多々良純、清水一郎など。
  • 白夫人の妖恋

    中国伝説“白蛇伝”に材を取った林房雄原作“白夫人の妖術”を「虹いくたび」の八住利雄が脚色した夢幻劇。監督は「夫婦善哉」の豊田四郎、撮影は「彼奴を逃すな」の三浦光雄。主な出演者は「吸血蛾」の池部良、「土曜日の天使」、「竹の家」(日米合作)の山口淑子、「愛情の決算」の八千草薫、「女房族は訴える」の清川虹子、「愛情の決算」の田中春男など。イーストマン・カラー色彩による東宝とショウ・ブラザース(香港)合作映画。1956年7月5日全国公開。
    80
  • 愛情の決算

    『別冊文芸春秋』所載の今日出海の小説『この十年』を「見事な娘」の井手俊郎が脚色し、「黒帯三国志」に出演した佐分利信が監督、主演「吉川英治作宮本武蔵より 決闘巌流島」の山田一夫が撮影を担当した。主なる出演者は前記佐分利信、「驟雨」の原節子、「暗黒街」の三船敏郎、「乱菊物語」の八千草薫、「見事な娘」の小林桂樹、「黒帯三国志」の田中春雄、「チエミの初恋チャッチャ娘」の藤間紫、文学座の南美江、賀原夏子など。
  • 続へそくり社長

    「ますらを派出夫会」の笠原良三が脚本を書き「へそくり社長」の千葉泰樹が監督、「逃げてきた花嫁」の中井朝一が撮影を担当した。主なる出演者は「神阪四郎の犯罪」の森繁久彌、「見事な娘」の小林桂樹、司葉子、「へそくり社長」の越路吹雪、「乱菊物語」の八千草薫、「奥様は大学生」の太刀川洋一、「チエミの初恋チャッチャ娘」の藤間紫、「びっくり捕物帖 女いれずみ百万両」の古川縁波など。
  • 乱菊物語

    谷崎潤一郎の原作を「オテナの塔 (前篇)」「オテナの塔 (後篇)」の八住利雄が脚色、「33号車応答なし」の谷口千吉が監督、「獣人雪男」の飯村正が撮影を担当した。主なる出演者は「花嫁会議」の池部良、「吉川英治作宮本武蔵より 決闘巌流島」の八千草薫、上田吉二郎、「あばれ行燈」の小堀明男、「虚無僧変化」の杉山昌三九、「歌え! 青春 はりきり娘」の藤原釜足など。
  • へそくり社長

    「青い果実」の笠原良三のオリジナル・シナリオを「サラリーマン 続・目白三平」の千葉泰樹が監督、「生きものの記録」の中井朝一が撮影を担当した。主なる出演者は「花嫁会議」の森繁久彌、越路吹雪、小林桂樹、「続宮本武蔵」の八千草薫など。「三等重役」「続三等重役」に続くサラリーマン・シリーズ。
  • 宮本武蔵 完結篇 決闘巖流島

    吉川英治の原作を北条秀司が劇化、それを「忘れじの人」の若尾徳平と「旅路(1955)」の稲垣浩が・共同脚色し、同じく稲垣浩が監督、「初恋三人息子」の山田一夫が撮影を担当した。主なる出演者は「応仁絵巻 吉野の盗賊」の鶴田浩二、志村喬、「生きものの記録」の三船敏郎、「青い果実」の岡田茉莉子、「俺は藤吉郎」の嵯峨三智子、「三四郎」の八千草薫など。色彩はイーストマン・カラー。
    60
  • くちづけ(1955)

    石坂洋次郎の短篇『くちづけ』『霧の中の少女』『女同士』を「遠い雲」の松山善三が脚色、第一話を「泉へのみち」の算正典、第二話を「不滅の熱球」の鈴木英夫、第三話を「浮雲」の成瀬巳喜男が監督するオムニバス映画。撮影は「あすなろ物語」の山崎一雄が担当する。主なる出演者は「制服の乙女たち」の青山京子、「あすなろ物語」の太刀川洋一、「初恋三人息子」の司葉子、「源義経」の中原ひとみ、「アツカマ氏とオヤカマ氏」の上原謙、「遠い雲」の高峰秀子、「花嫁はどこにいる」の中村メイコなど。
  • 三四郎

    夏目漱石の原作を「天下泰平」の八田尚之が脚色、「番場の忠太郎」の中川信夫が監督に当る。撮影は「「春情鳩の街」より 渡り鳥いつ帰る」の玉井正夫、音楽は「七つボタン」の斎藤一郎の担当。出演者は「銀座令嬢」の山田真二(入社第一回)「続宮本武蔵」の八千草薫、「獄門帳」の笠智衆、「警察日記」の岩崎加根子、「娘の縁談」の江原達怡など。
  • 続宮本武蔵

    吉川英治原作『宮本武蔵』の映画化の続篇で、前作同様北条秀司が劇化し、稲垣浩と若尾徳平(月に飛ぶ雁)が共同で脚色、稲垣浩が監督する。撮影、音楽も同じく安本淳(兄さんの愛情)と団伊玖磨(渡り鳥いつ婦る)がそれぞれ担当する。出演者は前作に引き続き三船敏郎(男ありて)、八千草薫(蝶々夫人)、岡田茉莉子、水戸光子(渡り鳥いつ帰る)、尾上九朗右衛門(夕立の武士)などのほか、新たに「獄門帳」の鶴田浩二、「母の曲」の木暮実千代、「男ありて」の藤木悠、「雪の炎」の堺左千夫、「猿飛佐助」の水島道太郎などが出演する。
    60
  • 蝶々夫人

    プッチーニのオペラ「蝶々夫人」の映画化で、東宝が伊リッツォーリ・フィルム及びガローネ・プロと協同で製作し、撮影は一九五四年十月から三ヵ月、ローマのチネチッタで行われた。脚本は伊映画界の古参カルミネ・ガローネと東宝製作本部長森岩雄が共同で執筆し、「ファウスト」のガローネが監督にあたった。撮影は「河」のクロード・ルノアール、美術は三林亮太郎が担当し、メークアップ、結髪、衣裳等にも日本側のスタッフが参加した。出演者は日本から「宮本武蔵(1954)」の八千草薫、「潮騒(1954)」の小杉義男、「悪の愉しさ」の東郷晴子、「東京ファイル212」の中村哲、歌手の田中路子と高木清のほか宝塚歌劇団の人達、イタリアから新進のテノール歌手ニコラ・フィラクリディをはじめフェルディナンド・リドンニが出演、歌はオペラ歌手オリエッタ・モスクッチィ、ジュゼッペ・カンポーラ、アンナ・マリア・カナーリその他が受けもった。テクニカラーによる色彩映画。
  • 宮本武蔵(1954)

    幾度も映画化された吉川英治の小説を、劇作家北条秀司が劇化したものから、稲垣浩と「陽気な探偵」の若尾徳平が脚色し、稲垣浩が「お祭り半次郎」に次いで監督する。イーストマン・カラーの色彩映画。「七人の侍」の三船敏郎、「泥だらけの青春」の三國連太郎、「若い瞳」の八千草薫、「恋愛特急」の岡田茉莉子、「沓掛時次郎(1954)」の水戸光子、「かくて自由の鐘は鳴る」の尾上九朗右衛門をはじめ、小沢栄、加東大介、三好栄子等が出演する。
    60
  • 若い瞳

    「純情社員」の並木透の原案から、同じく「純情社員」の長谷川公之が脚本を書き、「死の追跡」の鈴木英夫が監督した。撮影は「鉄腕涙あり」の藤井春美、音楽は「びっくり太平記」の原六朗の担当。出演者は「今宵ひと夜を」の八千草薫、「坊っちゃん社員 前篇」の小林桂樹、「この恋! 五千万円」の伊豆肇、「山の音」の杉葉子、「青色革命」の太刀川洋一、「愛人」の尾棹一浩など。
  • 今宵ひと夜を

    広津和郎の「入江の町」を「にごりえ」の井手俊郎が脚色し、「幸福さん」の千葉泰樹が監督した。「青春銭形平次」の遠藤精一が撮影にあたっている。「誘蛾燈」の八千草薫、「喧嘩駕篭」の沢村貞子、澤村國太郎「わが恋はリラの木蔭に」の中山昭二、「鉄腕涙あり」の平田昭彦、「風雲八万騎」の三浦光子、「にごりえ」の中村伸郎などが出演。
  • 誘蛾燈

    『婦人朝日』に連載された広津和郎の原作を「広場の孤独」の猪俣勝人と「花の中の娘たち」の山本嘉次郎が共同脚色し、山本嘉次郎が監督している。撮影も「花の中の娘たち」の完倉泰一。出演者は「青春銭形平次」の杉葉子、大谷友右衛門、「続思春期」の沢村契恵子、「かっぱ六銃士」の八千草薫、「坊っちゃん(1953)」の池部良、「白魚」の上原謙など。
  • 喧嘩駕篭

    森一製作になる宝塚映画で、「金さん捕物帖 謎の人形師」の高木恒穂の脚本を「お役者小僧」の冬島泰三が監督している。撮影は「地雷火組(1953)」の藤井春美、音楽は「かっぱ六銃士」の河村篤二。出演者は「青春銭形平次」の大谷友右衛門、「坊っちゃん(1953)」の森繁久彌、「誘蛾燈」の八千草薫、「青春ジャズ娘」のトニー谷、「砂絵呪縛(1953)」の香川良介、杉山昌三九など。
  • かっぱ六銃士

    脚本、監督、撮影は「腕くらべ千両役者」と同じスタッフ八住利雄、斎藤寅次郎、友成達雄である。音楽は「旅はそよ風」の西七郎。キャストは「腕くらべ千両役者」のアチャコ、伴淳、堺駿二、益田キートン、清川虹子、「金さん捕物帖 謎の人形師」の八千草薫、「春秋鏡山城」の春日野八千代など。
  • 金さん捕物帖 謎の人形師

    「江戸ッ子判官」のシリーズ第二話。脚本・監督・音楽は前作のスタッフだが、撮影は「次郎長三国志 第四部 勢揃い清水港」の山田一夫。キャストも大谷友右衛門、柳家金語楼、浜田百合子、千石規子、などは前作の顔ぶれ、「旅はそよ風」の八千草薫、「次郎長三国志 第四部 勢揃い清水港」の小堀明男、「戦艦大和」の小川虎之肋、「飛びだした日曜日」の井上大助、「春の囁き」の遠山幸子などが新顔。
  • 旅はそよ風

    「風雲千両船」の稲垣浩が脚本、監督をともに担当、「悲剣乙女桜」の藤井春美、「怪盗火の玉小僧」の河村篤二がそれぞれ撮影、音楽をうけもっている。「江戸ッ子判官」の大谷友右衛門、「千姫(1953)」の八千草薫を中心に「悲剣乙女桜」の浅茅しのぶ、東郷晴子、その他多々良純、上田吉二郎、杉狂児、寺島雄作、竹屋みゆきなどが出演する。
  • プーサン

    「あの手この手」の市川崑監督が横山泰三の漫画、毎日新聞連載「プーサン」サンデー毎日連載「ミス・ガンコ」のアイディアを取捨して、社会諷刺をねらった異色作。脚本はコムビ和田夏十に市川崑自身とNHK『陽気な喫茶店』の作者永来重明が協力した。撮影は「生きる」の中井朝一、音楽は「やっさもっさ」の黛敏郎。伊藤雄之助、越路吹雪以下のキャストの他に、横山隆一、泰三兄弟が警官、宮田重雄が酒場の客、黛敏郎がカン子の恋人とそれぞれ特別出演する。
  • 千姫(1953)

    寿々喜多呂久平の脚本によって「滝の白糸(1952)」の野淵昶が監督した宝塚作品。撮影は宝塚映画の常連藤井春美。「神州天馬侠(1952)」の渡辺浦人が音楽を担当している。千姫に「恐妻時代」の浅茅しのぶが扮し、これに八千草薫、寿美花代、東郷晴子、草間淑江、南郷比加利など宝塚スタア連、「真空地帯」の山形勲、「恋の捕縄」の市川男女之助、「トンチンカン捕物帳 -まぼろしの女-」の杉山昌三九などが助演する。
  • 一等社員

    「丘は花ざかり(1952)」の藤本真澄が製作したおなじみサラリーマン映画。源氏鶏太の短篇『一等サラリーマン』『社員食堂開設』を「次郎長売出す」の松浦健郎が脚色し、「明日は日曜日」の佐伯幸三が監督に当った。撮影は「サラリーマン喧嘩三代記」の鈴木博である。森繁久彌、小林桂樹、伊豆肇、島秋子と「三等重役」以来のレギュラアをならべ、加えて「港へ来た男」の小泉博、田代百合子、宝塚の八千草薫が出演している。
  • 昔話ホルモン物語

    宝塚劇団の演出家で、昨年三ヶ月ハリウッド見学をして帰国した内村禄哉が監督する宝塚映画最初のコメディ。脚本は和田長次郎が書いている。撮影は、「娘十八お転婆時代」の藤井春美。出演者の主なものは、「娘十八びっくり天国」の木戸新太郎、「目下恋愛中」の八千草薫のほか、喜劇俳優の渡辺篤、如月寛多、宝塚新芸座の人々、宝塚歌劇団のメンバーなどである。
  • 目下恋愛中

    東宝元製作部長加藤譲のプロデューサー転向第一回作品。脚本は「佐々木小次郎 (第一部)(1950)」「熱砂の白蘭」などの松浦健郎、監督と撮影とは「伊豆物語」の渡辺邦男と渡辺孝のコンビである。主な出演者は、「初恋トンコ娘」の柳家金語楼に川田晴久、清水金一、内海突破のコメディアンたちがつき合い、沢村貞子、清川虹子、伴淳三郎、宝塚からの新人八千草薫などが助演している。
  • 宝塚夫人

    綜藝プロと東宝との提携作品で、製作は「右門捕物帖 片眼狼」の竹井諒と坂上静翁。丸尾長顯の原作から「エノケンの天一坊」の八住利雄の脚色で、「女学生群」の小田基義が監督。俳優陣は、「情艶一代女」の春日野八千代、「愛染香」の月丘夢路など宝塚出身のスターに「熱砂の白蘭」の池部良、その他有馬稲子、初音麗子、八千草薫を始め、宝塚少女歌劇団総出演である。

映画専門家レビュー

今日は映画何の日?

NEW今日誕生日の映画人 7/25

マット・ルブランク(1967)

チャーリーズ・エンジェル フルスロットル

諜報スペシャリストの美女トリオが活躍するアクション。1970年代の人気TVシリーズを映画化した第2弾。監督はシリーズ前作に続きマックジー。製作・主演も前作に続きドリュー・バリモア。脚本は「シックス・デイ」のマリアンヌ・ウィバーリー&コーマック・ウィバーリーほか。撮影のラッセル・カーペンター、美術のJ・マイケル・リーヴァ、武術指導のユエン・チョンヤンなど、主要スタッフは前作と同じ。共演は前作のキャメロン・ディアス、ルーシー・リュー、ルーク・ウィルソン、マット・ルブランらに加え、「薔薇の眠り」のデミ・ムーア、「オーシャンズ11」のバーニー・マックほか。

チャーリーズ・エンジェル(2000)

美人探偵三人組が大活躍するポップなアクション。1976年にスタートした大人気テレビドラマの映画化。監督はこれがデビューとなるマックジー。武術指導は「マトリックス」のユエン・ウーピン。製作・出演は「25年目のキス」のドリュー・バリモア。共演に「マルコヴィッチの穴」のキャメロン・ディアス、「シャンハイ・ヌーン」のルーシー・リュー、「クレイドル・ウィル・ロック」のビル・マーレーほか。
イリーナ・ダグラス(1965)

メガ・シャークVSグレート・タイタン

モンスターパニック映画シリーズ「メガ・シャーク」第4弾。メガ・シャークの卵から生まれた新メガ・シャークと巨人型兵器の戦いを描く。監督は、「アルマゲドン2014」のクリストファー・レイ。出演は、「ゴーストワールド」のイリアナ・ダグラス。カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2015にて上映。

ファクトリー・ガール

1960年代のミューズとして生きたイーディ・セジウィックの生涯を描いた伝記ドラマ。「カサノヴァ」のシエナ・ミラーを主演に迎え、「メイヤー・オブ・サンセット・ストリップ」のジョージ・ヒッケンルーパーが監督した。そのほかの出演者は「メメント」のガイ・ピアース、「ジャンパー」のヘイデン・クリステンセンなど。

NEW今日命日の映画人 7/25

下條正巳(2004)

男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花 特別篇

渥美清の死去により終了した「男はつらいよ」シリーズ全48作の中から、シリーズの大半を演出した山田洋次が特に好きな一編という第25作「男はつらいよ 寅次郎ハイビスカスの花」を、コンピュータ・グラフィックの導入、ドルビー・ステレオ・システムで録音し直すなど、最新技術を駆使してリニューアルさせた特別篇。冒頭部分には、寅次郎の甥の満男にふんする吉岡秀隆の登場シーンを新たに追加して、満男が寅さんの想い出を回想するという形に仕上げている。

天才えりちゃん金魚を食べた

6歳の少年が第8回福島正実記念SF童話大賞を受賞して話題となった同名の絵本をもとにしたファンタジー・アニメーション。1984年6月に宮崎県都城市で生まれた作者の竹下龍之介少年は、幼稚園年長組の夏休みに書いた受賞作以降、『えりちゃんシリーズ』として全4作を書き上げている。映画は、受賞作と第2作『天才えりちゃん月へ行く』をあわせてアニメ化した。総監督は「ウルトラマンカンパニー」の日下部光雄。主人公の兄妹の両親の役で、「新居酒屋ゆうれい」の松坂慶子と「風のかたみ」の阿部寛が声優をつとめた。同時上映「ポコニャン!」
ジョン・シュレシンジャー(2003)

英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2016/17 ロイヤル・オペラ「ホフマン物語」

英国ロイヤル・オペラ・ハウスの上演作品を映画館で上映するシリーズの1本で、「真夜中のカーボーイ」監督のジョン・シュレシンジャーが演出したオペラ。詩人ホフマンは恋敵であるリンドルフにそそのかされ、過去に愛した3人の女たちとの思い出を語り出す。ドイツの小説家E.T.A.ホフマンの小説が基になり、戯曲を経てフランスの作曲家ジャック・オッフェンバックによりオペラ化。

2番目に幸せなこと

一夜の過ちで子供を得て“夫婦”になった自立した女性とゲイの男性のカップルをめぐるドラマ。監督は「スウィーニー・トッド」のジョン・シュレシンジャー。脚本はトーマス・ロペルスキー。撮影は「アウト・オブ・サイト」のエリオット・デイヴィス。音楽は「シティ・オブ・エンジェル」のガブリエル・ヤレド。出演は「エビータ」のマドンナ、「恋におちたシェイクスピア」のルパート・エヴェレットほか。