マイケル・ピピン

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  • シロタ家の20世紀

    日本国憲法に“男女平等”を書いたベアテ・シロタ・ゴードンの足跡を追った「ベアテの贈りもの」の続編ともいえる本作。そのベアテの従姉妹の娘にあたるアリーヌ・カラッソが激動の20世紀をシロタ家の面々はどう生きてきたのかを語る。監督は「夢は時をこえて-津田梅子が紡いだ絆」など記録映画を手がけてきた藤原智子。アリーヌ・カラッソは、ベアテ・シロタ・ゴードンの従妹ティナの娘。シロタ家は、ロシア領だったウクライナのカミェニッツ・ポドルスキの出身である。シロタ一族は19世紀末、ユダヤ人迫害を逃れキエフに移った。そこで5人の兄弟姉妹は、みな芸術を志し音楽学校に進学する。卒業後はワルシャワに、ウィーンに、パリにとそれぞれの大都会でめざましい活躍をする。特にベアテさんの父レオは、全ヨーロッパの楽壇で世界的ピアニストとして演奏会を展開。1929年からは日本で17年間、ピアニストの育成と演奏活動で、日本の楽壇に貢献する。弟のピエールは、舞台に立つと上がってしまう性格だったので、ピアニストを断念、音楽プロデューサーとしてパリで大活躍。栄光を手にする。だがヨーロッパに残ったシロタ一族は、ナチの台頭と第2次世界大戦で、悲劇的な最期をとげる。ワルシャワで政治犯として行方不明となる長兄ヴィクトル。その息子イゴールは、ノルマンディ上陸作戦で戦死。ピエールはアウシュヴィッツに連行され、命を落とす。しかし戦時中アメリカに留学し、戦後日本で両親と再会したベアテさんは、新憲法の草案作成に関わって、男女平等の条文(現在の24条)を書いた。そしてベアテさんの想いを受け継ぐかのように、スペインのカナリア諸島、グラン・カナリアのテルデ市にあるヒロシマ・ナガサキ広場には、スペイン語で書かれた日本国憲法9条全文の碑が掲げられ、市長は「あの条文は世界の希望です」と語る。

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