クモとサルの家族

くもとさるのかぞく
上映日
2023年3月18日

製作国
日本

制作年
2022
上映時間
82分

レーティング
一般映画
ジャンル
時代劇 アクション ドラマ

check解説

諏訪敦彦監督「風の電話」などのプロデューサーを務めてきた長澤佳也がメガホンを取った時代劇。元忍びの夫・サルと腕利きの忍びである妻・クモの子供たちは、ある日記憶を失った老人を助けるが、その老人の正体は椿藩藩主の貴虎で、命を狙われており……。家を守る専業主夫のサルを「罪の声」の宇野祥平が、稼ぎ頭の忍びの妻クモを「ずっと独身でいるつもり?」の徳永えりが演じるほか、「グッバイ・クルエル・ワールド」の奥田瑛二、「春待つ僕ら」の緒川たまきらが出演。35mmのフィルムで撮影された。
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この作品のレビュー

映画専門家レビュー

  • 脚本家、映画監督
    井上淳一
    一体何がやりたい映画のか。忍者の擬似家族が老人を助ける。老人は姥捨政策を始めた元殿様で、家族は山に捨てられた老人たちと共闘して殿様を助けようとする。要約すると面... もっと見る
  • 日本経済新聞編集委員
    古賀重樹
    忍びの術をつかう優秀な母親が外でバリバリ働いて稼ぎ、気の弱そうな夫が家事と子育てをする。セリフはほとんど現代語で、音楽はジャズ。まるで現代劇のような軽快な時代劇... もっと見る
  • 映画評論家
    服部香穂里
    両親を眼前で殺された孤児や姥捨山に放置された老人らが、信頼できる者同士で身を寄せ合い生きる姿や、派手めに噴出する血しぶきに、一見平和な時代に対する批判的な視点が... もっと見る

「クモとサルの家族」のストーリー

江戸時代初期。椿藩と火ノ藩の中立地帯にある森の中で、夫サル(宇野祥平)と妻クモ(徳永えり)の家族が住んでいた。サルは元忍びで、血生臭い仕事は苦手なため現役時代はもっぱら争いの交渉人として活動。天下泰平の時代となった今では主夫として家庭を守っている。クモは他国から声が掛かるほどの売れっ子の忍びで、妻の稼ぎがこの家族の生命線だった。実子である一番下の弟・兎、クモの連れ子である長女・蝶、孤児の長男・竜と次女・豪の四人の子供たちと共に暮らしていた。ある日、国境沿いにある禿山峠に一人の老人(奥田瑛二)が迷い込んでくる。峠には、侵入者を一撃で射止めるよう火ノ藩から遣わされた凄腕の狙撃手・天狗(緒川たまき)がいた。老人を発見したサルの子供たちは危険を顧みずに助けたところ、老人は記憶が曖昧でなぜ峠に舞い込んだのか覚えておらず、サルの家に置くことに。老人の姿に行方不明になった自分の忍びの師匠を重ね、哀れみと親しみを感じたサルは、老人を家族の待つ家に帰してやりたいと強く思った。クモが老人の身元について調べると、姥捨など厳しい政策を実行してきた椿藩藩主の貴虎であることが判明。戦の最中に家臣の謀反に遭い、家族を目の前で殺された衝撃から一時的に記憶をなくしていたのだった。火ノ藩は貴虎に莫大な賞金を懸けており、賞金稼ぎたちに襲撃されたサル一家は、椿藩に入る唯一の道で天狗の狙撃と傭兵の追撃の板挟みになる。

「クモとサルの家族」の映像

「クモとサルの家族」の写真

「クモとサルの家族」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「クモとサルの家族」のスペック

基本情報
ジャンル 時代劇 アクション ドラマ
製作国 日本
製作年 2022
公開年月日 2023年3月18日
上映時間 82分
配給 リアルプロダクツ
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
音量 5.1ch
公式サイト https://kumotosaru.studio.site/

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