すべてうまくいきますように

すべてうまくいきますように EVERYTHING WENT FINE
上映日
2023年2月3日

製作国
フランス ベルギー

制作年
2021
上映時間
113分

レーティング
一般映画
ジャンル
ドラマ

check解説

フランソワ・オゾン監督がソフィー・マルソーと初めて組んで贈る、愛する家族の尊厳死をめぐる物語。芸術や美食を楽しみ、ユーモアと好奇心にあふれ、人生を謳歌していた父が突然、倒れた。順調に回復するものの、父は安楽死を願う。二人の娘たちは葛藤を抱えながらも、その思いに真正面から向き合おうとするが……。父のアンドレを演じるのはトリュフォーやロメール作品で知られる名優、アンドレ・デュソリエ。共演には、オゾン作品の「まぼろし」(01)「スイミング・プール」の主演女優シャーロット・ランプリング、「17歳」(13)のジェラルディーヌ・ペラス、「グレース・オブ・ゴッド 告発の時」(19) のエリック・カラヴァカ。カンヌ国際映画祭コンペティション部門正式出品作品。
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この作品のレビュー

映画専門家レビュー

  • 米文学・文化研究
    冨塚亮平
    各人物の死生観をめぐる背景をさりげなく提示しつつ、当人の葛藤よりも周囲が死をどう受け入れるかに焦点を当てることで、看取りをめぐる通念に揺さぶりをかけながらサスペ... もっと見る
  • 日本未公開映画上映・配給団体Gucchi's Free School主宰
    降矢聡
    尊厳死というセンシティブでセンセーショナルなテーマを扱いながら、非常に穏やかで晴れやかな作品。父親の隠された過去や、父との確執の真実などなど、父親の死を目前にし... もっと見る
  • 文筆業
    八幡橙
    愛する男の墓で踊る10代の少年を描いた前作から、自ら墓に入らんとする父に翻弄される50代の娘の今作へ。オゾンとマルソー、同世代の二人も今まさに置かれているであろ... もっと見る

「すべてうまくいきますように」のストーリー

小説家のエマニュエル(ソフィー・マルソー)は、85歳の父アンドレ(アンドレ・デュソリエ)が脳卒中で倒れたという報せを受け病院へと駆けつける。意識を取り戻した父は、身体の自由がきかないという現実が受け入れられず、人生を終わらせるのを手伝ってほしいとエマニュエルに頼む。愛する父からの思わぬ発言に困惑するエマニュエル。つい「悪い父親よ。友達ならよかった」と嘆くが、「なら友達として手を貸すのよ」と友人から背中を押され、妹・パスカル(ジェラルディーヌ・ペラス)とともに父の最後の願いに寄り添うことを決意する。そして、フランスの法律では安楽死の選択は難しいため、スイスの安楽死を支援する協会を頼る。一方で、リハビリが功を奏して日に日に回復する父は、孫の発表会やお気に入りのレストランへ出かけ、生きる喜びを取り戻したかのように見えた。だが、父はまるで楽しい旅行の日を決めるかのように、娘たちにその日を告げる。

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スタッフ
キャスト役名

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基本情報
ジャンル ドラマ
製作国 フランス ベルギー
製作年 2021
公開年月日 2023年2月3日
上映時間 113分
製作会社 Mandarin Production=FOZ=France 2 Cinema=Playtime Production=Scope Pictures
配給 キノフィルムズ(提供:木下グループ)
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
音量 5.1ch
公式サイト https://ewf-movie.jp/
コピーライト (C)2020 MANDARIN PRODUCTION – FOZ – France 2 CINEMA – PLAYTIME PRODUCTION – SCOPE PICTURES

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