「レガシー」のストーリー
ロサンゼルスに住む建築デザイナーのマギー・ウォルシュ(キャサリン・ロス)は、仕事の依頼をうけてロンドンヘ向かった。恋人ピート(サム・エリオット)も一緒だ。ところが、ロンドン郊外をドライブ中、前方からきたロールスロイスと接触事故をおこした。ロールスロイスに乗っていた紳士ジェースン・マウントオリーブ(ジョン・スタンディング)は2人を、自分の館に招いた。スチュアート朝の豪壮な館で、2人を迎えた看護婦アダムズ(マーガレット・タイザック)は親切そうな半面、どことなく不気味な印象を与えた。やがて館に別の客が訪れる。彼らは、ドイツ兵器産業の大立物カール(チャールズ・・グレー)国際的ホテルの経営者,シャック(リー・モンターギュ)、モーアルのバーバラ(ヒルデガード・ニール)、イタリア娘のマリア(マリアンヌ・ブルーム)音楽プロデューサーのクライブ(ロジャー・ダルトリー)で、彼らの指にはジェースンのと同じ銀の指輪が光っていた。彼らはジェイスンから富と権力を与えられ、指輪はその象徴ということがしだいにわかってくる。水泳の達人マリアがプールで溺死したのを始めとして、怪事件が続発。アダムズに呼ばれてジェースンの部屋に入ったマギーは、いきなり指輪をはめらねて失神してしまう。マギーとピートは館から脱出を図るが失敗する。クライブが鶏の骨をのどにつまらせて窒息死した。やがて、16世紀の昔、この館の女主人マギー・ウォルシンガムが火刑に処せられ、私生児のジェースンがマギーの魔力を受けついだということが判明する。ジェースンの魔力も尽き、すべての権力と富を、ウォルシンガムとうり二つのマギーに与えようとしているのだ。カールは暖炉の炎につつまれ焼死し、バーバラは硝子の破片が突き刺さって死亡。1人残ったジャックが石弓でペギーとピートを狙うが、マギーの魔力にやられてしまう。こゝりしてマギーは計り知れぬ富と権力を手に人れたのだった。