暴力をめぐる対話

ぼうりょくをめぐるたいわ THE MONOPOLY OF VIOLENCE
上映日
2022年9月24日

製作国
フランス

制作年
2020
上映時間
93分

レーティング
一般映画
ジャンル
社会派

check解説

2018年にフランスで地方都市から瞬く間に全土に広がり、長きにわたり続く市民活動“黄色いベスト運動”。政権への抗議デモと対峙する警官による暴力行為を撮影した現場映像を集め、当事者や有識者らの対話を通じ、公権力へ疑問を投げかけるドキュメンタリー。監督は、ジャーナリストで、フィリップ・ブローとのドキュメンタリー「Prison Valley」で2011年世界報道写真賞のインタラクティブ部門賞を受賞したダヴィッド・デュフレーヌ。2020年第73回カンヌ国際映画祭監督週間選出作品。
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この作品のレビュー

映画専門家レビュー

  • 映画監督/脚本家
    いまおかしんじ
    よくこれだけの映像を集めてきたと思う。生々しい暴力描写を延々と写し続ける。居丈高な警官たちが超ムカつく。怒りで体が震える。ホント最低! やられた人たちや擁護して... もっと見る
  • 文筆家/女優
    唾蓮みどり
    パリで起きた黄色いベストを身につけた市民によるデモと、市民に警察が向ける武器。銃を向けることはもとより暴力は簡単に人間から言葉を奪う。向けられた銃を前に対話は成... もっと見る
  • 映画批評家、東京都立大助教
    須藤健太郎
    ラストショットをどう捉えるべきか。批判を見越したものと思うが、私にはやはり許容しがたい。映されている内容がおぞましいからではない。この直視しがたい映像があたかも... もっと見る

「暴力をめぐる対話」のストーリー

2018年にフランスで一般市民がマクロン政権に異を唱え立ち上がった市民活動”黄色いベスト運動”は、地方都市から瞬く間に全土に広がり、長きにわたり続く。燃料価格や生活費高騰による社会的不平等に対する怒りと不満が高まるにつれ抗議はときに破壊行為へと激化。2019年3月16日にはパリで200人以上が警察に拘束された。ダヴィッド・デュフレーヌ監督は『Allo, place Beauvau』というデータベースを立ち上げ、警官による暴力行為を市民が Twitter に投稿・報告する動画を集積。『Allo, place Beauvau』をWEB上で管理する中で、多くのデモが抑圧の対象となり、死傷者を生む凄惨な武力鎮圧が増大していくのを目の当たりにした。政権への抗議デモと対峙する警官は、なぜ暴力を振りかざしたのか。傷を負った市民や警察関係組織、弁護士、社会学者、心理セラピストたちに市民がデモの現場を撮影した数多くの記録映像を提示して、対話を促し、疑問を語り合いながら、正義と呼ばれる暴力の原因と結果を考究していく。

「暴力をめぐる対話」の映像

「暴力をめぐる対話」の写真

「暴力をめぐる対話」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「暴力をめぐる対話」のスペック

基本情報
ジャンル 社会派
製作国 フランス
製作年 2020
公開年月日 2022年9月24日
上映時間 93分
製作会社 Le Bureau=Jour2Fete
配給 太秦
レイティング 一般映画
カラー/サイズ カラー
公式サイト http://bouryoku-taiwa2022.com/
コピーライト (C)Le Bureau – Jour2Fete – 2020

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