アプローズ、アプローズ!囚人たちの大舞台

あぷろーずあぷろーずしゅうじんたちのだいぶたい THE BIG HIT
上映日
2022年7月29日

製作国
フランス

制作年
2020
上映時間
105分

レーティング
PG-12
ジャンル
ドラマ

check解説

刑務所で演技を教えることになった俳優が、さまざまな個性をもつ囚人たちと共に、サミュエル・ベケット作『ゴドーを待ちながら』の外部公演を成功させた80年代のスウェーデンの実話をフランスで映画化したヒューマンドラマ。人生崖っぷちの俳優エチエンヌを、「オーケストラ・クラス」(17年)で子供たちに音楽を指導していたカド・メラッドが演じている。刑務所の中では「待つことばかりだ」という囚人たちの言葉を聞き、『ゴドーを待ちながら』の演目を選ぶエチエンヌ。初めは茶化すばかりで真面目に取り組まない囚人たちが、エチエンヌの情熱と演劇の真の力によって次第に稽古に没頭する過程が丁寧に描かれていく。監督はバイプレイヤーとして俳優の実績を積み、「マドモワゼル」(01年)や「灯台守の恋」(04年)の脚本が評価され、「アルゴンヌ戦の落としもの」(15年)で監督デビューしたエマニュエル・クールコル。実際に運営されている刑務所で撮影し、刑務所のスタッフ全員と打ち合わせを重ねるほか、事前にキャストと刑務所を訪問するなど、徹底的にリアリティにこだわった。明るい希望が見い出せる映画だ。
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この作品のレビュー

映画専門家レビュー

  • 映画監督/脚本家
    いまおかしんじ
    囚人たちが監獄の窓から覚えたセリフを怒鳴って、みんなが呼応するところでボロ泣き。それぞれ閉じ込められてても、連帯することができる。芝居っていいなと思った。物語の... もっと見る
  • 文筆家/女優
    唾蓮みどり
    今はあまり仕事のなくなってしまったコメディアンのエチエンヌが演出し、囚人たちが俳優として『ゴドーを待ちながら』を劇場で演じる。テンポも良く、見ていてあっという間... もっと見る
  • 映画批評家、東京都立大助教
    須藤健太郎
    「字が読めないのに3ページものモノローグを覚えたんだ」とかいって前振りをしておくわりに、いざ本番を映す段でもクロースアップを続行、しかも演出家や観客との切り返し... もっと見る

「アプローズ、アプローズ!囚人たちの大舞台」のストーリー

囚人たちのために演技のワークショップの講師として招かれたのは、決して順風満帆とは言えない人生を歩んできた俳優のエチエンヌ。彼はサミュエル・ベケットの『ゴドーを待ちながら』を演目と決め、訳あり、癖ありの囚人たちと向き合うこととなる。エチエンヌの情熱は次第に囚人たち、刑務所の管理者たちの心を動かすこととなり、難関だった刑務所の外での公演にこぎつける。しかし、思いも寄らぬ行動を取る囚人たちとエチエンヌの関係は、微妙な緊張関係の中に成り立っていて、いつ壊れてしまうかもしれない脆さを同時に孕んでいた。それは舞台上でもそのままに表出し、観客にもその緊張感がじわじわと伝染し始める。ところが彼らの芝居は観客やメディアから予想外の高評価を受け、再演に次ぐ再演を重ね、遂にはあの大劇場、パリ・オデオン座から最終公演のオファーが届く。果たして彼らの最終公演は観衆の歓喜の拍手の中で、感動のフィナーレを迎えることができるのだろうか。

「アプローズ、アプローズ!囚人たちの大舞台」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「アプローズ、アプローズ!囚人たちの大舞台」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ
製作国 フランス
製作年 2020
公開年月日 2022年7月29日
上映時間 105分
製作会社 Agat Films & Cie=Les Productions du Ch'timi
配給 リアリーライクフィルムズ(関西地区配給:キノ・シネマ配給協力:アルミード)
レイティング PG-12
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
音量 5.1ch
公式サイト https://www.reallylikefilms.com/applause
コピーライト (C)2020 - AGAT Films & Cie - Les Productions du Ch’timi / ReallyLikeFilms - Photo (C)Carole Bethuel (C)2020 - AGAT Films & Cie - Les Productions du Ch’timi / ReallyLikeFilms

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