白い牛のバラッド
しろいうしのばらっど BALLAD OF A WHITE COW- 上映日
- 2022年2月18日
- 製作国
- イラン フランス
- 制作年
- 2020
- 上映時間
- 105分
- レーティング
- 一般映画
- ジャンル
- サスペンス・ミステリー ドラマ
解説
第71回ベルリン国際映画祭コンペティション部門に正式出品されたイランの人間ドラマ。夫が死刑に処せられ、ろうあの娘を一人で育てるミナは、裁判所から夫の無実を明かされる。謝罪を求める彼女の前に、夫の友人というレザが現れ、親切な彼と親しくなるが……。ベタシュ・サナイハと共にメガホンを取ったマリヤム・モガッダムが、夫を冤罪で失ったシングルマザーのミナ役で主演。死刑執行数世界2位のイランの法制度を背景に、社会の不条理と人間の闇を炙り出す。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
-
米文学・文化研究冨塚亮平死刑制度、女性差別的な制度や慣習といったイラン特有の問題を扱いつつも、それぞれの喪失と向き合ってなんとか生き抜こうとする、どこか「ドライブ・マイ・カー」を想起さ... もっと見る
-
日本未公開映画上映・配給団体Gucchi's Free School主宰降矢聡許しを乞わなければならない相手に自らの立場を偽ったまま交流を持ってしまい、関係が深まってしまうという展開自体は贖罪ものの定番の形ではあれど、綿密に構成されたカッ... もっと見る
-
文筆業八幡橙悲痛と不穏が凄まじい濃度で満ちる、緊密な映画だ。白い牛が刑務所の中庭に心許なげに佇む画を筆頭に、計算され尽くした余白とひゅうひゅうと心ざわつかせるすきま風、聾?... もっと見る
「白い牛のバラッド」のストーリー
テヘランの牛乳工場で働くミナ(マリヤム・モガッダム)は、聴覚障害で口のきけない娘ビタを育てるシングルマザー。夫のババクは1年ほど前に殺人罪で死刑に処され、今も深い喪失感を抱えている。ある日裁判所に呼び出され、バハクは無実で別の人物が真犯人であったことが明かされる。理不尽な現実を突きつけられ、ショックのあまり泣き崩れるミナ。何度も裁判所に足を運んでは謝罪を求めたが、夫に死刑を宣告した担当判事に会うことさえ叶わない。そんな彼女のもとに、夫の友人を名乗る中年男性レザ(アリレザ・サニファル)が訪ねてくる。親切なレザにミナはやがて心を開き、三人は家族のように親密な関係になっていくが、そこには二人を結びつけるある秘密があった……。
「白い牛のバラッド」の映像
「白い牛のバラッド」の写真
「白い牛のバラッド」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|
「白い牛のバラッド」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | サスペンス・ミステリー ドラマ |
製作国 | イラン フランス |
製作年 | 2020 |
公開年月日 | 2022年2月18日 |
上映時間 | 105分 |
製作会社 | Filmsazan Javan=Caracteres Productions=Totem Films |
配給 | ロングライド |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | https://longride.jp/whitecow/ |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
2022年3月上旬号 |
ランダムウォーク キネ旬的映画の歩きかた 「白い牛のバラッド」 インタビュー ベタシュ・サナイハ[監督・脚本]、マリヤム・モガッダム[監督・脚本・主演] ランダムウォーク キネ旬的映画の歩きかた 「白い牛のバラッド」 コラム ショーレ・ゴルパリアン REVIEW 日本映画&外国映画 「白い牛のバラッド」 |
2022年2月下旬 キネマ旬報ベスト・テン発表特別号 | UPCOMING 新作紹介 「白い牛のバラッド」 |