解説
ジョージア映画界を代表する女性監督ラナ・ゴゴベリゼが、日本の“金継ぎ”に着想を得て撮り上げた過去との和解の物語。79歳を迎えた作家エレネの元へ、ソ連時代に政府高官だった娘婿の母ミランダ越してくる。そこへ60年前の恋人アルチルから電話があり……。主人公エレネを「ロビンソナーダ」などの監督を務めたナナ・ジョルジャゼが演じる。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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「金の糸」のストーリー
ジョージア・トビリシの旧市街の片隅。作家のエレネ(ナナ・ジョルジャゼ)は、生まれた時からの古い家で娘夫婦と暮らしている。今日は彼女の79歳の誕生日だが、家族の誰もが忘れていた。そんななか、娘婿の母ミランダ(グランダ・ガブニア)にアルツハイマーの症状が出始めたので、この家に引っ越しさせると娘が言う。ミランダはソヴィエト時代、政府の高官だった。そこへエレネのかつての恋人アルチル(ズラ・キプシゼ)から数十年ぶりに電話がかかってくる。やがて彼らの過去が明らかになり、ミランダは姿を消す……。
「金の糸」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「金の糸」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | ジョージア フランス |
製作年 | 2019 |
公開年月日 | 2022年2月26日 |
上映時間 | 91分 |
製作会社 | 3003 Film Production=Manuel Cam |
配給 | ムヴィオラ |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
公式サイト | http://moviola.jp/kinnoito/ |
コピーライト | (C) 3003 film production, 2019 |
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