解説
千葉県木更津市を舞台にしたファンタジックな人間ドラマ。妻・咲子に立たれた小説家の志田漱石は、気晴らしに訪れた寺で、咲子の声を耳にする。数日後、サインを求める若い女性・高嶺と共に自動車事故で命を落とした漱石は、天国で咲子と再会するが……。出演は大河ドラマ『青天を衝け』の手塚理美、「総理の夫」の国広富之。
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この作品のレビュー
ユーザーレビュー
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mamezou
若い頃大好きだった女優、手塚理美さんが出演されていることを知り、見に行きました。
グレイヘアのショートカットになられた手塚さん演じる咲子さんが変わらず、美しく、愛らしく、亡くなった妻を愛し続けているというストーリーにぐいぐいと引き込まれてしまいました。
天国と現世、過去と現在が交錯する、ちょっと不思議でロマンティックなストーリー。結末がわかったときは、驚くと同時に、心がとてもあたたかくなります。
映像も美しく、木更津の街もストーリーに合っていて、訪れてみようと思います。 -
ロータス
とても、素敵な映画でした。夫婦の絆や繋がり、人を想う気持ち心に響きました。
建物や風景に音楽もマッチしていてどことなく懐かしい気持ちになりました。 -
フラン
不思議な音色のハバネラのリズムが音楽のテーマになっていて、奇妙で胸騒ぎがするが心地良い。いつしかこの世とあの世の迷宮に誘い込まれてしまった。なんと言っても手塚理美の佇まいが美しく可愛い。漱石の原稿用紙や鉛筆など、細部までこだわりが感じられ、古い住まいや喫茶店などの舞台にも慎み深い郷愁があり、趣ある作品に仕上がっている。食事や水を飲むシーンも魅力的。しかし、亡くなった後もこんなにも人は想いを残し、愛し続けられるものなのか?
木更津の街並みがとても美しく、親しみ深く描かれていた。訪れてみたい。
「メイド・イン・ヘヴン(2020)」のストーリー
心臓病で妻・咲子(手塚理美)に先立たれ、一人娘で妊婦の愛(石井咲)と出版社に務めるその夫・秀樹(カマチ)と同居する小説家の志田漱石(国広富之)。ある日、執筆に悩んだ漱石は、気晴らしに木更津の證誠寺まで散歩する。ところがそこで、不思議な事が起きる。亡き咲子の声が聞こえたのだ。数日後、漱石は、声を掛けてきた若く美しい女性・高嶺(佐々木心音)にサインを求められる。快く対応する漱石だったが、その直後、自動車事故に遭って高嶺と共に死んでしまう……。漱石との再会を心待ちにしていた天国の咲子は、いそいそと漱石の元に向かう。ところが、漱石の横には咲子の知らない女性・高嶺の姿が。聞けば、漱石は高嶺の実家で、二人で暮らすつもりだという。漱石は事故の影響で記憶を失っていたのだ。そんな事情を知るはずもない失意の咲子の元に、これまた不慮の事故で死んだ馴染みの酒屋の青年・大輔(堤下敦)が転がり込んで来る。こうして、天国で奇妙な別居生活を始める漱石と咲子の夫婦。傷心の咲子は街で一人の文学青年と出会い、若き日の夫の面影を重ねるように、その青年と密会を重ねるが……。
「メイド・イン・ヘヴン(2020)」の映像
「メイド・イン・ヘヴン(2020)」の写真
「メイド・イン・ヘヴン(2020)」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「メイド・イン・ヘヴン(2020)」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ラブロマンス ファンタジー ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2020 |
公開年月日 | 2021年11月6日 |
上映時間 | 88分 |
配給 | プロダクション花城 |
アスペクト比 | 16:9 |
公式サイト | https://kazusafilm.wixsite.com/madeinheaven |
コピーライト | (C)かずさ映画製作委員会 |
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