解説
実在の事件から着想を得て、児童虐待をテーマに描いたヒューマンドラマ。児童相談所の新米児童福祉司・坂本大河はある日、父親から虐待を受け、病院に搬送された6歳の少女・増田星羅と出会う。星羅を救うため、大河は弁護士の秋庭詩音と共に奔走するが……。出演は「ホーンテッド・キャンパス」の中山優馬、「夏への扉 ―キミのいる未来へ―」の夏菜。
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この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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「189」のストーリー
坂本大河(中山優馬)は、東京都の児童相談所の虐待対策班で働く新米児童福祉司。安定した職業に憧れて公務員試験を受けた結果、児童相談所に配属されたのだった。担当は虐待や発達障害、非行、子育てなどで問題を抱えた家庭。1人当たり40~50の家庭を受け持つ過酷な現実に晒されながらも、目の前の仕事に真っ直ぐ向き合っていた。そんな折、虐待を受けて一時保護所にいた4歳の少女・芽衣を、シングルマザーの母親の元に帰す現場に立ち会った翌日、芽衣が死亡する事件が発生。それを知ってショックを受けた大河は、上司の安川(前川泰之)から休養を取るよう命じられていたものの、芽衣が生前“家に帰りたくない!”と訴えていたことを思い出し、苦悩の末、辞表を手に職場へ。その時、電話が鳴り、“父親から虐待を受け、病院に搬送された6歳の増田星羅(太田結乃)の元へ向かってほしい”との指示を受ける。やってきた大河に星羅は“いまのパパはいらない……家に帰りたくない”と告白。だが、星羅の父・勝一(吉沢悠)は、星羅の傷は“娘が自分でやったこと”と虐待を否定した上、大河たちが星羅の一時保護を告げると、“星羅は私の娘だ!連れて帰る!”と怒鳴り始める。それでも、医師から“星羅の傷は、虐待によるものである可能性が高い”と聞いた大河は、星羅を一時保護所に預けることを決意。弁護士の秋庭詩音(夏菜)と共に虐待の事実を立証し、勝一とその妻・典子(灯敦生)の親権を停止しようと奔走するが……。
「189」の映像
「189」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「189」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 社会派 ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2021 |
公開年月日 | 2021年12月3日 |
上映時間 | 110分 |
製作会社 | 映画「189」製作委員会(ヴァンズピクチャーズ=ユナイテッドビジョン=バンダイナムコアーツ=東京オフラインセンター)(制作プロダクション:ヴァンズピクチャーズ) |
配給 | イオンエンターテイメント |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
公式サイト | https://189movie.jp/ |
コピーライト | (C)映画「189」製作委員会 ヴァンズピクチャーズ |
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