写真の女

しゃしんのおんな
上映日
2021年1月30日

製作国
日本

制作年
2020
上映時間
89分

レーティング
一般映画
ジャンル
ラブロマンス ドラマ

check解説

SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2020 SKIPシティアワードを受賞した異色のラブストーリー。古ぼけた写真館を営む械は傷を負ったキョウコと出会う。彼女に頼まれ画像処理した傷のない美しい姿の写真を作り出したところ、理想と現実に挟まれキョウコは混乱する。監督は、『ブラックサンダー ラップバトルシリーズ』などのCM制作をする一方、「声」などの短編作品を手がけ国内外で評価を得てきた串田壮史。本作が初長編作品となる。劇団『青年団』の永井秀樹と、ダンサーとしても活動する大滝樹が、「声」から続いて共演。第15回大阪アジアン映画祭インディ・フォーラム部門にてプレミア上映。第3回門真国際映画祭最優秀助演女優賞(鯉沼トキ)はじめ国内外の映画祭で多数受賞。
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この作品のレビュー

映画専門家レビュー

  • フリーライター
    須永貴子
    デカルトの「我思う、ゆえに我あり」は、自身の存在を証明する言葉。本作では、「我撮られる」を超えて、「たくさんのいいね、ゆえに我あり」の地獄で女性が迷走。白いスー... もっと見る
  • 脚本家、プロデューサー、大阪芸術大学教授
    山田耕大
    その昔、「かまきり」という韓国映画があって、シリーズ3まで作られた。カマキリのメスが交尾中にオスを食べるという習性をモチーフにしていた。この映画にはカマキリが全... もっと見る
  • 映画評論家
    吉田広明
    主たる登場人物三人、少ないが意味深い台詞、的確な構図とショットの連鎖具合も見ていて気持ちがいい。写真の加工が容易になった現在、真と偽の境界の揺らぎを物語の核にし... もっと見る

「写真の女」のストーリー

父の残した写真館でひとり暮らしながら写真の加工修正(レタッチ)をする50歳の械(永井秀樹)は、ある夏の日、不慮の転落で怪我をし、胸元に大きな傷のあるキョウコ(大滝樹)と出会う。女性恐怖症の械は馴れ馴れしいキョウコに戸惑いつつも、行く当てのない彼女を仕方なく家に住まわせることに。キョウコに頼まれてレタッチを施し傷のない美しい姿の写真を作り出したところ、キョウコは加工処理された自分の姿に魅了された。しかし皮肉にもSNSではただ美しいだけよりも傷ついた本当の姿を晒すことで多くの人が興味を抱いていく。彼女にとっては世界のすべてだったSNSで、理想の自分と現実の自分、二つの自分の溝に挟まったキョウコは、精神的混乱に陥り、やがて完全に自分の存在意義を喪失。もはやキョウコを救えるのは自分だけだと感じた械は、まるでメスに共食いされるカマキリのオスさながら、死を覚悟して女を愛し、彼女のすべてを写真に収め続ける決意をする。

「写真の女」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「写真の女」のスペック

基本情報
ジャンル ラブロマンス ドラマ
製作国 日本
製作年 2020
公開年月日 2021年1月30日
上映時間 89分
製作会社 ピラミッドフィルム(企画:ピラミッドフィルム)
配給 ピラミッドフィルム
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
公式サイト https://womanofthephoto.com/
コピーライト (C)2020「写真の女」PYRAMID FILM INC.

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