アウステルリッツ

あうすてるりっつ AUSTERLITZ
上映日
2020年11月14日

製作国
ドイツ

制作年
2016
上映時間
94分

check解説

旧ソ連出身の鬼才セルゲイ・ロズニツァが、ナチスのユダヤ人強制収容所跡地がダーク・ツーリズムに利用される現実を見つめたドキュメンタリー。記憶を社会で共有し、未来へ繋げる試みがツーリズム化した今、私たちは自らの過去といかに向き合うべきなのか。第73回ヴェネチア国際映画祭に正式出品された。
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この作品のレビュー

映画専門家レビュー

  • 映画・音楽ジャーナリスト
    宇野維正
    ダークツーリズムという今日的な題材を、フィックスされたデジタルカメラによる「観察」によって延々と映し出した作品。セルゲイ・ロズニツァ監督の視点はどこまでもアイロ... もっと見る
  • ライター
    石村加奈
    撮影カメラに気づいた観光客の、手を振るでも(若者が一人だけ反応)怒るでもなく、一様に無反応な態度が不気味だったが、自分もそう振る舞うのだろう。かつて囚人が吊るさ... もっと見る
  • 映像ディレクター/映画監督
    佐々木誠
    ガイドの話を聞かないで、ふざけ合うカップル、自撮り棒を使って記念撮影する家族――観光地でよく見る風景だが、そこはナチスの強制収容所の跡地で、ガイドが説明している... もっと見る

「アウステルリッツ」のストーリー

ベルリン郊外。真夏の陽光を背に吸い寄せられるように群衆が門を潜っていく。“Cool Story Bro”とプリントされたTシャツを着る青年。辺り構わずスマートフォンで記念撮影をする家族。誰かの消し忘れた携帯からは、ベートーヴェン交響曲第五番『運命』の着信音が鳴り響く。ここは第二次世界大戦中にホロコーストで多くのユダヤ人が虐殺された元強制収容所だ。戦後75年、記憶を社会で共有し、未来へ繋げる試みはツーリズムと化していた。私たちは、自らの過去にどのように触れればいいのだろうか。ドイツ人小説家・W.G.ゼーバルト著書『アウステルリッツ』に着想を得て製作されたダーク・ツーリズムのオブザベーショナル映画。

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「アウステルリッツ」の写真

「アウステルリッツ」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「アウステルリッツ」のスペック

基本情報
製作国 ドイツ
製作年 2016
公開年月日 2020年11月14日
上映時間 94分
製作会社 Imperativ Film
配給 サニーフィルム
アスペクト比 16:9
公式サイト https://www.sunny-film.com/sergeiloznitsa
コピーライト (C)Imperativ Film

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