解説
第32回東京国際映画祭で主演の伊藤沙莉が東京ジェムストーン賞を受賞した、山田佳奈監督による長編デビュー作。とある雑居ビルでデリヘル嬢たちの世話係をするカノウ。そこに住むオンナたちは、それぞれが抱える事情に抗いながらも力強く生きようとしていた。共演は「凪待ち」の恒松祐里、「デイアンドナイト」の佐津川愛美、「ハッシュ!」の片岡礼子。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
「タイトル、拒絶」のストーリー
とある雑居ビルにあるデリヘルの事務所。カノウ(伊藤沙莉)は、この店でデリヘル嬢たちの世話係をしている。華美な化粧と香水の匂いをさせながら、なにやら喋っているオンナたち。彼女たちは冷蔵庫に飲み物がないとか、あの客は体臭がキツイとか様々な文句を言い始め、その対応にカノウは右往左往。そんななか、店で一番人気のマヒル(恒松祐里)が仕事を終えて戻ってくる。マヒルの存在は部屋の空気を一変させる。何があっても楽しそうに笑う彼女を見ながら、カノウは小学生の頃にクラスで演じた芝居『カチカチ山』を思い出す。「そういえば私はタヌキの役だった。みんな可愛らしいウサギにばかり夢中で、タヌキになんか目もくれなくて。だから、ずっと憧れてた……」ある日、若くてモデルのような体形のオンナが入店してくる。彼女は、店の人気嬢ランクを変化させ、その不満は他のオンナたちに火をつける、やがて、店の中での人間関係や、それぞれの人生がガタガタと崩れ始め……。
「タイトル、拒絶」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|
「タイトル、拒絶」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | エロス ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2019 |
公開年月日 | 2020年11月13日 |
上映時間 | 98分 |
製作会社 | DirectorsBox=Libertas=move=ボダパカ(企画:DirectorsBox/制作:Libertas) |
配給 | アークエンタテインメント |
レイティング | R-15 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | http://lifeuntitled.info/ |
コピーライト | (C)DirectorsBox |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
2021年2月上旬号 | 読者の映画評 「タイトル、拒絶」等力秀久/「愛がなんだ」山本英治/「君の誕生日」三宅健士朗 |
2020年12月上旬号 | REVIEW 日本映画&外国映画 「タイトル、拒絶」 |
2020年11月下旬号 | UPCOMING 新作紹介 「タイトル、拒絶」 |