解説
石橋蓮司が「黄昏流星群 星のレストラン」以来18年振りに主演するハードボイルドコメディ。売れない小説家・市川は密かに殺しの依頼を受けては本物のヒットマンに仕事を頼み、その状況を取材していた。そんな彼が、敵のヒットマンから命を狙われてしまう。監督は、「半世界」の阪本順治。脚本は、ドラマ『探偵物語』の丸山昇一。出演は、「団地」の大楠道代、「北の桜守」の岸部一徳、「ふたりの旅路」の桃井かおり。
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
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「一度も撃ってません」のストーリー
大都会のバー『Y』で旧友のヤメ検エリート・石田(岸部一徳)や元ミュージカル界の歌姫・ひかる(桃井かおり)と共に夜な夜な酒を交わし、情報交換をする74歳の市川進(石橋蓮司)は、巷で噂の“伝説のヒットマン”ではなく、ハードボイルドを気取ったただの売れない小説家だった。妻・弥生(大楠道代)の年金暮らしで、担当編集者児玉(佐藤浩市)からも愛想をつかされている。小説のリアリティにこだわり過ぎた市川は、密かに殺しの依頼を受けては、本物のヒットマン・今西(妻夫木聡)に仕事を頼み、その状況を取材していたのだ。ある日、石田が中国系のヒットマンから命を狙われ、市川にも身の危険が迫る事態に。そんな市川の行動に不信を抱いた弥生は、夫の浮気を疑い調べ始める。市川はヒットマンを返り討ちにしようと今西を探すが、酔って仕事ができない状態だった。『Y』に現れた弥生は、ひかるに夫との仲を問い詰める。そこにヒットマンと市川がやってきて……。
「一度も撃ってません」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「一度も撃ってません」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | コメディ ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2020 |
公開年月日 | 2020年7月3日 |
上映時間 | 100分 |
製作会社 | 木下グループ(制作:プロダクション・キノ) |
配給 | キノフィルムズ |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
公式サイト | http://eiga-ichidomo.com/ |
コピーライト | (C)2019「一度も撃ってません」 フィルムパートナーズ |
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