「M・A・S・H(マッシュ)」のストーリー
朝鮮戦争たけなわのころ。ここ第4077M★A★S★Hに、ある日、ホークアイ(ドナルド・サザーランド)、デューク(トム・スケリット)、トラッパー(エリオット・グールド)たち3人の軍医が着任。彼らは3人とも名医だったが、揃いも揃って、常軌を逸した横紙破りであった。M★A★S★Hには、隊長のブレイク大佐(ロジャー・ボーウェン)のほかに、歯科医ワルドウスキー大尉(J・シャック)、美人婦長ディッシュ(ジョー・アン・プフルーク)、“レーダー”と呼ばれるオリーリー伍長(ゲイリー・バーゴフ)がいた。デュークはさっそくディッシュ婦長の尻を追いかけ始めたが、亭主もちの彼女は、彼をたくみにいなしていた。セックスの猛者と評判のワルドウスキー大尉は、ある日、自分は潜在性のホモだと3人組に告げ、自殺したいと言い出した。そこで3人は、彼のために最後の晩餐会を開き、自殺できる薬といつわり、睡眠薬をのませた。そしてディッシュ中尉に彼を看病させるのだった。翌朝、転任地に向かう彼女の頬には、満足気な微笑が浮かび、ワルドウスキーは憂うつから開放されていた。ディッシュの後任には、グラマーなホーリハン少佐(サリー・ケラーマン)が着任。そうしたある日、トラッパーはバーンズ少佐(ロバート・デュヴァル)の卑劣な行為に怒り、彼を殴ってしまったが、居合わせたホーリハンは、バーンズを助け、自分のテントにつれて行った。そこで2人の仲は急速に深まり、かたぶつを装っていた2人は、濃厚な抱擁をくりかえした。しかし、この様子は“レーダー”の隠しマイクを通じ部隊中に公開。その日以来、ホーリハンは“熱い唇”とあだ名されてしまった。翌朝、ホークアイとトラッパーは、手術執刀のため九州小倉に出かけたが、そこでも2人は勝手気ままに振舞った。再び2人がM★A★S★Hに戻ると、そこは負傷兵の洪水で、眼のまわる忙しさ。ボーイとして可愛がっていた韓国人ホー・ジョン(K・アトウッド)の手術もしてやった。眼のまわるような忙しさも一段落すると、ホークアイ、トラッパー、デュークの3人組は、またまた悪戯を考え始めた。“熱い唇”が生粋のブロンドか否かを賭けた彼らは、彼女がシャワーを浴びている最中、テントを捲きあげてしまった。カンカンになった“熱い唇”は、本部の将軍に直訴。しかし、この将軍が大のフットボール気狂いだと知った3人は、試合をえさに彼の機嫌をとりむすんだ。感謝祭の日に行われたこの試合は、奇妙キテレツな乱戦になったが、結局あっと驚くような手を使った、M★A★S★H側の勝利となった。その後、マッシュの中に、いろいろな変化が起きたが、やがて、ホークアイとデュークは復員となり、帰国することになった。