「パーティ」のストーリー
インドの舞台で活躍していると称する名優フルンデぃ・V・バクシ(ピーター・セラーズ)が映画出演のためハリウッドに招かれた。が、すべて慌ただしいハリウッドとはなんとなくソリがあわず失敗の連続。セットを破壊するにいたっては、撮影所長のフレッドも怒り、二度とバクシをハリウッドでは使わないと宣言した。ちょうど、撮影所長が主催するパーティの招待客を厳選しているところだった秘書は、まちがってバクシの名前を名簿に入れてしまった。招待状を受け取ったバクシは、撮影所長の怒りもとけたものと、大喜びだった。さてパーティの当夜。売出し中の女優ミシェル(クローディーヌ・ロンジェ)、プロデューサーのデュボットなど、野心的かつ個性的なハリウッド人種が続々と会場に詰めかけた。バクシも正装して出かけた。風変わりとか奇抜を好むといわれるハリウッド式パーティだが、バクシの出現は、それをはるかにうわまわるものだった。次から次へとトラブルを起し、そのためにミシェルはデュボットに見放され、女優を断念しなければならないはめにまでおちいってしまった。そんなこととは知らず、バクシは、泣いているミシェルを慰めた。フレッドの娘モリーがサイケ調に塗った子像を引っぱりこんだ時から、パーティは最悪の状態となった。神聖な像になんたる不謹慎。バクシは皆を説得し、室内プールで子像を洗うことになった。が、石鹸の泡が邸と庭園にあふれ、てんやわんや。翌朝、パーティの果てた邸は正に修羅場と変じていた。この頃になって、デュボットとフレッドは、バクシの本体に気づいた。が、当のバクシはミシェルと意気投合、彼女をエスコートして、愛車に乗って退散していった。