「スマイル、アゲイン(2013)」のストーリー
40歳、元サッカー選手のジョージ(ジェラルド・バトラー)は、ケガで引退後カナダで経営していたバーを不況でたたみ、妻子と3人で暮らしていたアメリカ・バージニア州北部の町に越してくる。だが昔ジョージの購入した家には、元妻ステイシー(ジェシカ・ビール)と9歳の一人息子ルイス(ノア・ロマックス)、そしてステイシーのフィアンセであるマット(ジェームズ・タッパー)が暮らしていた。もともと、ジョージが家族をないがしろにしたのが離婚の原因だったため、ジョージは積極的に妻子を取り戻そうとはしない。半日ルイスを預かっても会話は微妙にすれ違い、ジョージは見ない間に成長した息子とどう向き合えばよいか戸惑うばかりだった。そんな中、ジョージはルイスからステイシーが近々マットと再婚すると聞き、動揺する。ジョージはルイスの所属するキッズサッカーチームのコーチを引き受けることになり、前コーチのもとではやる気のなかった子どもたちは、彼の指導でボールを蹴る喜びを得る。しかし、チームスポンサーでもある実業家カール(デニス・クエイド)とその妻パティ(ユマ・サーマン)、元地方テレビ局勤務の主婦デニス(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)、バツイチのバーブ(ジュディ・グリア)ら保護者たちが、ルイスと歩み寄りたいジョージにとってちょっとした障害となっていく。離婚後自信を失った情緒不安定気味のバーブは、新たな人生、新たな恋人獲得についてジョージにアドバイスを求めてくる。自宅に押しかけて来た彼女に面食らうジョージだが、結果的には一晩の関係を結ぶことでバーブは自尊心を取り戻せたらしい。カールは、自宅のパーティにジョージを半ば強制的に出席させるが、ジョージは有力者ばかりの洒脱なパーティはどこか別世界のような気がするのだった。ある日、スポーツキャスターとしてキャリアをスタートさせようとしているジョージに、デニスが力添えをしてくれ、全国的なスポーツ専門テレビ局の重役と面会する。さらに、ルイスとステイシーに招かれ、ジョージはルイスの学校の教室を訪れる。初めて、普通の父親としての実感を得た彼は、ルイスの描いた絵から、ルイスの望みは実の父と母と3人の生活を取り戻すことだと知る……。