解説
ソフォクレス、アイスキュロスと並ぶ古代ギリシャ三大悲劇作家の1人エウリピデスの「トロイアの女」の映画化。製作はエニス・ノーラ、製作・監督・脚本は「その男ゾルバ」のマイケル・カコヤニス、撮影はアルフィオ・コンティーニ、音楽はミキス・テオドラキスが各々担当。出演はキャサリン・ヘップバーン、ヴァネッサ・レッドグレーヴ、ジュヌビエーブ・ビュジョルド、イレーネ・パパス、パトリック・マギー、ブライアン・ブレスドなど。
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「トロイアの女」のストーリー
紀元前、ギリシャとの10年に渡る苛酷な戦争の末、トロイはスパルタ王メネラウス(パトリック・マギー)の軍門に下り、軍の略奪と暴虐は陰惨をきほ極め、街は老女だけが残った廃墟と化した。トロイの王妃ヘカベ(キャサリン・ヘップバーン)の運命も他のトロイの女達と同様で、残った女達はヘカベの許に集まった。彼女達には、ヘカベとその娘カッサンドラ(ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド)の生存が、せめての救いだった。が、ギリシャ軍の使者タルキイビウス(ブライアン・ブレスド)が現われ、予言者として噂の高いカッサンドラをギリシャに連行すると言う。ヘカベ達は尋問にも屈せず、カッサンドラの隠れ家を知らせまいとした。けれど不運にも隠れていた神殿から一筋の煙が上り、カッサンドラは見つかってしまった。激しく抵抗するカッサンドラにとって、父や兄を奪ったギリシャに召されるのは耐えられない。泣き叫び、連れ去られて行くカッサンドラを見送るヘカベ。悲運はまだ続く。ヘカベの息子でトロイ一の勇者ヘクトルの未亡人アンドロマケ(ヴァネッサ・レッドグレイブ)と遺児アスティアナスも連行され、まだ幼いアスティアナスを殺せとの命令が下った。娘ばかりか孫までも。ヘカベ、アンドロマケ達の悲憤は狂わんばかり、必死に抵抗する彼女達。だが、アスティアナスは城壁に、アンドロマケは海岸のギリシャ軍にそれぞれ連れ去られて行った。何故?ヘカベ達の怒りは頂点に達した。そのにくしみの目はこのギリシャ軍の兵舎に居るこの戦いの因、ヘレネ(イレーネ・パパス)に向けられた。ヘレネはメネラウスの后でありながら、トロイ王プリアムの息子、パリスと駆落したあげく今再びメネラウスの処に帰ろうといる。ヘカベはヘレネを殺すよう、メネラウスに詰め寄るが、無駄だった。メネラウスはヘレネの魅力を忘れられず、2人は去って行く。そして、宵闇迫る頃、ヘカベの許にアスティアナスの遺体が運ばれ、今はもう泣く涙も枯れたヘカベ達は静かに遺体を葬るだけだった。
「トロイアの女」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「トロイアの女」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1971 |
公開年月日 | 1977年1月22日 |
製作会社 | シネラマ作品 |
配給 | インターナショナル・プロモーション |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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