解説
ノルマンディー上陸作戦に従軍した米軍中隊を描く戦記もの。ジョセフ・I・ブリーン・ジュニアの原作をバーナード・ジラードと「全艦発進せよ!」のテッド・シャーデマンが共同脚色、「語らざる男」のリュイス・シーラーが監督した。撮影は「西部の王者 ローン・レンジャー」のエドウィン・B・デュパー、音楽はウィリアム・ラヴァ。主演は「百万弗の人魚」のデイヴィッド・ブライアン、「タランチュラの襲撃」のジョン・エイガー、「死刑か裏切か」のフランク・ラヴジョイ、紅一点として「美しき被告」のスーザン・ダルバート。
ユーザーレビュー
「総攻撃」のストーリー
1944年、連合軍はノルマンディー上陸作戦を開始した。古参のヘール大佐(デイヴィッド・ブライアン)が隊長の米軍中隊も作戦に参加した。ヘール中隊の小隊長マロリイ(ジョン・エイガー)は実戦派のヘールと異なり、前歴が大学教授という理論型なので、ヘールは彼のインテリを嫌っている。連合軍は“生垣戦術”という生垣から他の生垣へと一歩一歩進む忍耐作戦で独軍を撃退していった。マロリイ小隊は敵陣奪い取りに成功したが激戦でヘンダースン軍曹を失った。ヘールは初めてマロリイを賞めたが、一方では遺品を集めるのに手間どったと譴責した。マロリイの抑えつけられていた憤懣は爆発し、彼は冷酷な大尉の態度を責めつけた。ヘールは怒って反駁したが、その彼もヘンダースンの写真には涙を流す一面もあった。生垣戦術を進める第一線のマロリイ小隊へある日、付近の町の町長が娘のコレットを連れ、独軍が町から撤退したから無血入城して欲しいと頼みにきた。マロリイは部下4名を従え町へ行った。続いてヘールら幹部も到着、町民の歓迎を受けていた。その時、突然、一件の家から機銃が火を吐き2、3の将兵が倒れた。犯人は何と協力者と称するフランス女性だった。やがて独軍は戦車で猛反撃に出、熾烈を極める白兵戦が演ぜられた。橋頭堡からの敵陣突破計画を指令するため司令部のリュイス中佐が来て、ヘール大尉に司令部幕僚となって欲しいと協力を願った。第一線の中隊長として自負するヘールは渋々承知したが、後任に意外にもマロリイを推薦した。リュイス中佐はマロリイを弱卒だと一笑に付したが、ヘールは、ここで彼の優秀さを讃えた。ここにマロリイも初めてヘールの心を覚り、自分もまた実戦には経験が浅いと、中隊長にはなったが小隊長には、小隊の内情を知ったベル軍曹を抜てきした。そして中隊は戦争の最終段階へと進んでいく。
「総攻撃」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|
「総攻撃」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | 戦争 |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1950 |
公開年月日 | 1957年5月1日 |
製作会社 | W・B映画 |
配給 | ワーナー・ブラザース |
レイティング | |
カラー/サイズ | モノクロ |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
1957年4月下旬号 |
新作グラビア 総攻撃 外国映画紹介 総攻撃 |
1957年5月下旬号 | 外国映画批評 総攻撃 |