「銃の後に立つ男」のストーリー
1950年代のこと。元騎兵隊司令官カリカット少佐(ランドルフ・スコット)は身分を隠しリック・ブライスと名乗ってロサンゼルス行きの馬車に乗っていた。駅馬車の中では南カリフォルニアの分離問題が、ロサンゼルスへ行く途中のローラ(パトリス・ワイモア)や上院議員マーク・シェルドンなどの間で議論されていた。前からひそかに乗り込んでいた有名な強盗ヴィク・サツロが突然馬車を止めたため論争は中断されたが、ブライスはサロツの裏をかいて彼を捕らえ、手下のムリッタは逃がしてやった。ロサンゼルスに着いたブライスはサロツを守備隊長ロイ・ガイルズ大尉(フィリップ・ケイリー)に引き渡したが、サロツは拘置所から逃げてしまった。ブライスはならず者や謀叛人たちの溜まり場である賭博場の地下室に秘密兵器庫を発見し、ガイルズも一味ではないかと疑った。賭博場の歌手チョナはブライスが秘密命令を受けてロサンゼルスに来たカリカット少佐であると見破った。一方ローラは許婚のガイルズ大尉との結婚を諦め教師になろうとしていた。ブライスはガイルズを謀叛の張本人とにらみ、彼とともに賭博場へ行ったが、内から銃撃されガイルズに危うく助けられ、彼が反逆者でないことを知った。以前助けられたムリッタはブライスの命をうけて兵器庫を爆破したが、謀叛の真の指導者シェルドン上院議員はブライスに好意を持ち始めたローラを誘拐した。これを聞いたブライスはガイルズに命じて謀叛一味の本拠を攻撃した。チョナはローラを傷つけようとしてシェルドンに殺され、シェルドンはガイルズの剣に倒れた。そしてチョナの死体に駆け寄ったガイルズを見て、ブライスは彼が真に愛していたのはローラではなかったことを知り、改めてローラに愛を打ち明けた。