蟹工船(2009)

かにこうせん
上映日
2009年7月4日

製作国
日本

制作年
2009
上映時間
109分

レーティング
不明
ジャンル
ドラマ 社会派

check解説

プロレタリア文学の最高峰と称される小林多喜二の『蟹工船』を新たに映画化。蟹を獲り缶詰に加工する蟹工船を舞台に、自由を奪われ搾取される労働者たちの一斉蜂起を描く。監督は、「疾走」のSABU。時代考証よりヴィジュアルを重視し、独特の映像を創り出した。出演は、「伝染歌」の松田龍平、「真木栗ノ穴」の西島秀俊。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
  • 【DVD】蟹工船

  • 【DVD】蟹工船

  • 【DVD】蟹工船

TVで観る

ユーザーレビュー

「蟹工船(2009)」のストーリー

出稼ぎ労働者たちがカムチャッカ沖で蟹を獲り、船上で缶詰に加工する蟹工船・博光丸で、雑夫・宮口(高谷基史)が監視の目を盗み脱走を試み、失敗する。博光丸の労働者たちは監督・浅川(西島秀俊)から人間扱いされず、劣悪な環境におかれ、安い賃金で過酷な労働に従事していた。そして仕事の後は、自分たちの境遇を自慢げに語り合っていた。漁夫・新庄(松田龍平)は来世に希望を見出そうと語り、集団自殺を促す。しかし決行の瞬間、誰も死ぬことはできなかった。労働者たちは、新庄の言葉に乗せられたことを笑い合う。その後、彼らはさらに辛い重労働へ駆り出される。そして極限状態の中、仲間同士の内紛が勃発する。ある日、新庄と漁夫・塩田(新井浩文)は漁に出て、博光丸からはぐれてしまう。彼らはロシア船に助けられ、ロシア人たちの陽気な宴を目の当たりにし、自由な世界を知る。そのころ、脱走に失敗した宮口は、折檻を受けトイレに閉じ込められていた。宮口は意識が朦朧とする中、何かを訴えるように扉を叩く。その音は、蟹工船の全ての乗組員の耳に届いた。やがて、宮口は絶命する。若い雑夫が生きることに絶望し、極寒の海に飛び込もうとする。それを、ロシア船から戻ってきた新庄と塩田が救う。新庄は、夢見るだけでなく行動することが必要だと訴え、一斉蜂起を呼び掛ける。

「蟹工船(2009)」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「蟹工船(2009)」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ 社会派
製作国 日本
製作年 2009
公開年月日 2009年7月4日
上映時間 109分
配給 IMJエンタテインメント
レイティング 不明
アスペクト比 不明
カラー/サイズ カラー
音量 不明

関連するキネマ旬報の記事

関連記事一覧
2009年7月下旬号 REVIEW 日本映画 「蟹工船」
2009年6月上旬号 現場ルポ 「蟹工船」
臨時増刊4月11日号 BLACK KINEJUN 第3特集 NEW BLOOD ACTORS SPLASH! Behind The Scene 松田龍平 in 「蟹工船」
2008年10月下旬号 特別企画 映画「蟹工船」も現代を映すか? 映画「蟹工船」と、いま観るべきプロレタリア映画
特別企画 映画「蟹工船」も現代を映すか? 「蟹工船」原作、映画の時代、そして小林多喜二の映画的思考
特別企画 映画「蟹工船」も現代を映すか? 「フツーの仕事がしたい」