ゆれる

ゆれる
上映日
2006年7月8日

製作国
日本

制作年
2006
上映時間
119分

レーティング
ジャンル
ドラマ

check解説

幼なじみの女性の転落死を契機に、対照的な兄弟の心の奥底にある愛と憎しみを丹念に描く心理ドラマ。監督・脚本は「蛇イチゴ」の西川美和。出演は「メゾン・ドヒミコ」のオダギリ ジョーと「花よりもなほ」の香川照之。2006年度キネマ旬報ベスト・テン脚本賞受賞、助演男優賞(香川照之)受賞、日本映画ベスト・テン第2位。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
  • 【BD】ゆれる

  • 【DVD】ゆれる

TVで観る

ユーザーレビュー

「ゆれる」のストーリー

東京で写真家として成功した早川猛(オダギリ ジョー)は、母の一周忌で久しぶりに帰郷する。母の葬儀にも立ち会わず、父・勇(伊武雅刀)とも折り合いの悪い猛だが、温厚な兄の稔(香川照之)はそんな弟を気遣う。稔は父とガソリンスタンドを経営しており、兄弟の幼なじみの智恵子(真木よう子)もそこで働いていた。智恵子と再会した猛は、その晩、彼女と関係を持つ。翌日、兄弟と智恵子は近くにある渓谷へ向かい、稔のいないところで智恵子は、猛と一緒に東京へ行くと言い出す。智恵子の思いを受け止めかね、はぐらかそうとする猛だが、猛を追いかけて智恵子は吊り橋を渡る。河原の草花にカメラを向けていた猛が顔を上げると、吊り橋の上で稔と智恵子が揉み合っていた。そして智恵子は渓流へ落下する。捜査の末に事故死と決着がついたが、ある日、理不尽な客に逆上した稔は暴力をはたらき、連行された警察署で自分が智恵子を突き落としたと告白する。猛は東京で弁護士をしている伯父・修に弁護を依頼するが、公判を重ねるにつれ、稔はこれまでとは違う一面を見せていく。稔は、智恵子の死に罪悪感を抱いていたために「自分が殺した」と口走ってしまったと主張。その態度は裁判官の心証をよくし、公判は稔にとって有利に進む。しかし、稔が朴訥に語る事件のあらましは猛の記憶とは微妙に違っていた。猛は面会室で稔に、高所恐怖症にもかかわらず、どうして吊り橋を渡ったのかと兄に問う。稔は「お前は自分が人殺しの弟になるのが嫌なだけだよ」と答える。後日、証人として証言台に立った猛は、稔が智恵子を突き落としたと証言する。7年後、スタンドの従業員・洋平が猛の元を訪れ、明日、稔が出所することを伝える。その晩、昔、父が撮影した8ミリ映写機とテープを見つけた稔は、テープに残された幼い頃の兄と自分を観る。猛の目に涙があふれる。明け方、猛は車を走らせ兄を迎えに行き、歩道を歩く稔の姿を見つけ「家に帰ろう」と叫ぶ。稔は猛の姿を認め、微笑む。

「ゆれる」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「ゆれる」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 2006
公開年月日 2006年7月8日
上映時間 119分
製作会社 『ゆれる』製作委員会
配給 シネカノン
レイティング
カラー/サイズ カラー

関連するキネマ旬報の記事

関連記事一覧
2020年7月下旬号 巻頭特集 キネマ旬報創刊100年特別企画 第8弾 2000年代日本映画ベスト・テン ベスト11
2007年3月上旬号 DVDコレクション 第300回 「ゆれる」
2006年1月下旬特別号 新春グラビア企画 「ゆれる」
2006年7月上旬号 巻頭特集 「ゆれる」 グラビア
巻頭特集 「ゆれる」 座談会 オダギリジョー×香川照之×西川美和監督
巻頭特集 「ゆれる」 兄×弟の思い/兄の思い
巻頭特集 「ゆれる」 兄×弟の思い/弟の思い
巻頭特集 「ゆれる」 作品評
巻頭特集 「ゆれる」 西川美和、カンヌを経て
2006年8月下旬号 劇場公開映画批評 ゆれる

今日は映画何の日?

注目記事