ここが見どころ
メディアを利用し、人々を翻弄する天才犯罪者の暴走を描いたサスペンス。監督・脚色は「黒い家」の森田芳光。原作は宮部みゆきによる同名長篇。撮影を「BOM!」の北信康が担当している。主演は「シュート!」の中居正広。HD24Pからのキネコ。第57回毎日映画コンクール日本映画ファン賞受賞、第45回ブルーリボン賞助演男優賞(津田寛治)受賞作品。
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「模倣犯」のストーリー
東京の下町で豆腐屋を営む有馬義男の孫娘・古川鞠子が行方不明となり、10カ月後、近くの公園で彼女のバッグと切断された女性の右腕が見つかった。誰もが鞠子の腕だと思った。ところが、犯人を名乗る男がメディアに電話出演しそれを否定。後日、犯人の出したヒントから別の場所で鞠子の遺体が発見される。この前代未聞の展開に、人々の好奇心は駆り立てられ、こぞって事件を報道するメディアに踊らされていく。そして、更にそれを増長させるかのように犯人は殺人ライヴを携帯電話に流すのであった。しかしその翌日、ある事故車から犯人と思しきふたりの男・栗橋浩美と高井和明の遺体が発見されたことから、事態は収束に向かうと思われた。そんな中、和明の無実と浩美の共犯者が別にいることを主張する人物がマスコミに登場した。ふたりの中学時代からの友人で、経営コンサルタントの網川浩一ことピースだ。多数の番組に出演し、真犯人の存在を訴える彼はたちまちマスコミの寵児となり、日本中が魅了されていく。だが、彼こそその真犯人であった。それは2年前、衝動的に恋人を殺害してしまった浩美に助けを求められたピースは、彼の犯行を隠蔽する為に森は木を隠すの例えよろしく、若い女性ばかりを狙った連続誘拐殺人を思いつき、氷川高原の別荘をアジトにそれを実行したのだ。しかも、ゲーム感覚でマスコミに挑戦状を叩きつけた上、浩美と和明を殺しておきながら公衆の面前に姿を現すという大胆さ。ところが彼の犯罪は、有馬とピースに夫を殺害されたルポライターの前畑滋子によって明らかにされ、追い詰められたピースはテレビの生本番中に自らの命を絶つのだった。それから数日後、有馬の元にピースからの手紙が届く。そこには、自分の子供を愛無く育った自分に代わって育てて欲しいとしたためられていた。慌てて指定された場所へ駆けつけた有馬は、ピースの願い通りその子を育てることを決意する。
「模倣犯」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | サスペンス・ミステリー |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2002 |
公開年月日 | 2002年6月8日 |
上映時間 | 123分 |
製作会社 | 『模倣犯』製作委員会(東宝=小学館=博報堂=日本出版販売=毎日新聞社=スポーツニッポン新聞社=TOKYO FM=日本テレビ放送網)(製作 東宝映画) |
配給 | 東宝 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | ドルビーSRD |