流転の海

るてんのうみ
上映日
1990年11月3日

製作国
日本

制作年
1990
上映時間
128分

レーティング
一般映画
ジャンル
ドラマ

check解説

終戦直後の大阪を舞台に、疎開先から戻った型破り商人の姿を描く。宮本輝原作の同名小説の映画化で、脚本は「螢川」の須川栄三が執筆。監督は「河内のオッサンの唄 よう来たのワレ」の斎藤武市。撮影監督は「吾輩は猫である」の岡崎宏三がそれぞれ担当。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る

ユーザーレビュー

「流転の海」のストーリー

敗戦直後の冬、郷里伊予一本松の疎開先から一望焼け野原の大阪に帰ってきた松坂熊吾は、自分の土地が闇商人達に占拠されていたため、闇市を取りしきる若いヤクザと際どい勝負で土地を取り戻すが、千人針の復員兵に、「あのヤクザは四人も殺した奴や」と教えられる。灘の仮住居に辿り付くと、妻・房江が一ヶ月も早い出産をしていた。後日、熊吾は元番頭の井草と共に、神戸で自動車部品のの商売を始めた海老原太一の祝いに訪れるが、かつて小僧だった海老原のなれなれしい言葉に熊吾は激怒してしまう。そんな頃、熊吾の商売も漸く始動し、機動に乗り始めるが、その裏で糸を引く海老原の策謀、そして対決と熊吾の身辺には激動が続くのだった。時を同じく、復員兵の辻堂が働きたいと訪れてきた。こうして熊吾は辻堂と、千代麿という不似合な名前を持った運送屋・丸尾を左右の腕に商売を続ける。そんな中で、熊吾に想いを寄せていた芸者千代鶴との再会、美貌の没落貴族の娘・亜矢子との出会いなど色模様もあったが、海老原との対決も次第に拡大していくのだった。それでも闘志を燃やし、その戦にようやく勝ちが見えてきた頃、熊吾は忠実な部下と信じていた辻堂が亜矢子に溺れて背任とも言える行動をしていたことを知る。そして更に房江や息子・伸二の相次ぐ大病などによって重大な選択を迫られることになる熊吾だったが、熊吾の商売人生はまだこれから始まろうとしていたのだった。

「流転の海」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「流転の海」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1990
公開年月日 1990年11月3日
上映時間 128分
製作会社 日本テレビ放送網
配給 東宝
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
音量 ドルビー

関連するキネマ旬報の記事

関連記事一覧
1990年11月上旬号 グラビア 流転の海
1990年12月上旬号 日本映画紹介 流転の海