検事とその妹

けんじとそのいもうと
上映日
1956年5月18日

製作国
日本

制作年
1956
上映時間
87分

レーティング
ジャンル
ドラマ

check解説

昭和十年、岡譲司・原節子主演で映画化された、美しい兄妹愛を描いたメロドラマの再映画化。竹田敏彦の原作を、外山凡平が脚色し、「柿の木のある家」の古賀聖人が監督した。撮影は、「お嬢さん女中」の山中晋。主な出演者は「栄光と驀走王」の丹波哲郎、筑紫あけみ、「背広さんスカートさん」の日比野恵子「唄祭り 江戸っ子金さん捕物帖」の北原隆など。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る

ユーザーレビュー

「検事とその妹」のストーリー

窃盗傷害で逮捕されたアルサロの女給秋本静江を取調べ中の検事矢島健作はその陳述の曖昧さから彼女が何かかくしているらしいのを悟った。健作の妹明子は近々、県の河川係長である芝野秀雄と結婚することになっていた。過去において妹に多くの苦労をかけた健作は、その償いのためにも明子の幸福を心から望んでいた。数年前、健作兄妹は両親を失い東京に出て来た。明子は学業を続ける兄を助けて、誘惑と闘いながら働いた。その甲斐あって健作は今日の地位を得たのである。ある夜町に殺人未遂事件が起り、被害者を訊問した健作は県の土木工事に不正が行われ、更にその仲間に秀雄が加わっているのを知って愕然とした。秀雄は拘引された。その頃、静江の公判が開かれた。それまで累の及ぶのをおそれて彼女が口に出さなかった弟の亮一が自ら証人として出廷し姉の苦衷を述べた。静江もはじめて真相を語った。数年前に両親を失った秋本姉弟のうち姉の静江は弟の学資を貢ぐためアルサロの女給となった。亮一が自動車に引き逃げされた。その入院費用のことを客の押本に相談した静江は彼に待合につれこまれ、いうことをきけとナイフで嚇された。彼女は抵抗し、押本を傷つけると切羽詰った思いで彼のカメラを盗んだのだった。陳述をきいた健作は犯罪の動機が姉弟愛から起っていることを強調する一方、法は曲げられないことを説いた。静江は懲役一年、執行猶予二年の判決を受け亮一と抱き合って嬉し泣きに泣いた。一部始終を傍聴していた明子は秀雄を拘引した兄の辛い立場を了解した。彼女は健作に秀雄の帰りを待つことを誓った。

「検事とその妹」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「検事とその妹」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1956
公開年月日 1956年5月18日
上映時間 87分
製作会社 新東宝
レイティング
カラー/サイズ モノクロ

関連するキネマ旬報の記事

関連記事一覧
1956年5月上旬号 新作グラフィック 検事とその妹
日本映画紹介 検事とその妹
1956年6月下旬号 日本映画批評 検事とその妹

今日は映画何の日?

注目記事