日本春歌考

にほんしゅんかこう Sing A Song of Sex
上映日
1967年2月23日

製作国
日本

制作年
1967
上映時間
103分

レーティング
一般映画
ジャンル
ドラマ エロス

check解説

添田知道が性に関する俗歌を収集した「日本春歌考」(カッパブックス)に題名を借りて、「白昼の通り魔」の田村孟、「忍者武芸帳」の佐々木守と大島渚、それに十九歳の新人田島敏男が共同でシナリオを執筆、大島渚が監督した異色の風俗ドラマ。撮影はやはり「忍者武芸帳」の高田昭。
映画館で観る
Blu-ray&DVDで観る
  • 【DVD】日本春歌考

  • 【DVD】日本春歌考

  • 【DVD】日本春歌考

TVで観る

ユーザーレビュー

「日本春歌考」のストーリー

豊秋は広井や丸山たちと共に大学受験のため上京してきた地方の高校生である。彼は試験場でベトナム戦争反対の署名をする女に引かれ近づく。女は豊秋の視線を感じ“藤原×××”と署名し立ち去る。試験の終った後、街へ出た豊秋たちはなんとなく建国記念日反対のデモに加わったがそこで、かつて彼らの教師で、いま大学のドクターコースに学んでいる大竹と彼の恋人高子を認めた。豊秋たちは高子を見ていっそう性欲を刺激され跡をつけるが、それに気づいた高子に用件を聞かれるとただ逃げ去るしか無かった。翌日、クラスメートの女生徒早苗や幸子と会った彼らは、大竹を訪ねたが、大竹は居酒屋で豊秋たちの性的欲求不満を見てとるとやおら春歌を歌い始めた。そして男生徒は一層性欲的になったのだが、女生徒は意味も分らず、無邪気に唱和していた。その夜、忘れ物を取りに大竹を訪ねた豊秋は、ガス管を蹴とばして寝ている大竹を見たが、助ける気にならなかった。翌朝大竹の死体が発見され、女生徒は泣いて悲しんだ。刑事から検死の結果は過失による一酸化炭素中毒と聞かされた豊秋は忘れ物を取りに部屋に行ったことを告げる。不審がる刑事。解放された豊秋は、遅れて到着した高子の前で春歌を歌う。それが生前最後に大竹が唄ったと聞かされた高子は泣き崩れるのだった。先に帰る早苗たちを上野駅で見送った豊秋たちは、春歌を唄いながら彼女たちや藤原を犯すことを想像する。大竹の葬式の後、豊秋は居残った高子を訪ね、大竹を見殺しにしたことを告白し、一番から十番まで春歌を歌うと十一番目に高子にのしかかる。一方広井たちは偶然通りかかったプロテストソング大会で藤原と再会する。豊秋は高子を連れて合流する。そして彼らは空想で彼女を犯したと告げたが、意外にも眉子は空想を実現して欲しいと言う。翌日ある教室の中で豊秋たちはそれを実行したのだった。

「日本春歌考」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「日本春歌考」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ エロス
製作国 日本
製作年 1967
公開年月日 1967年2月23日
上映時間 103分
製作会社 創造社
配給 松竹
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
音量 モノラル

関連するキネマ旬報の記事

関連記事一覧
2013年3月下旬号 巻頭特集 大島渚 全 大島映画と生きる「日本春歌考」
1967年3月下旬号 新作グラビア 日本春歌考
日本映画紹介 日本春歌考
1967年4月上旬春の特別号 日本映画批評 日本春歌考

今日は映画何の日?

注目記事