解説
ロイ・チャンスラーの小説「キャット・バルーのバラード」を、ウォルター・ニューマンとフランク・R・ピアソンが共同脚色、TV「ドクター・キルデア」や「弁護士プレストン」の監督エリオット・シルヴァースタインの劇場映画第一作。撮影は「春来りなば(1956)」のジャック・マータ、音楽は「ちょっとご主人貸して」のフランク・デヴォール(主題歌はマック・デイヴィッドとジェリー・リヴィングストン)が担当した。出演は「輪舞」のジェーン・フォンダ、「殺人者たち」のリー・マーヴィン(2役)「勝利者(1963)」のマイケル・カランのほかに、歌手役で「セントルイス・ブルース」のナット・キング・コール、スタッビー・ケイ。製作は「終身犯」のハロルド・ヘクト。
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「キャット・バルー」のストーリー
1894年。バルー(ジェーン・フォンダ) は教師の資格をとり、久しぶりに故郷のウォルフ・シティに帰ってきた。しかしそこには意外なことが待ちうけていた。牧場を経営しているバルーの父フランキーと町の顔役パーシバルとの間に利権をめぐる対立が生じていたのだ。パーシバルはウォルフ・シティ開発会社をつくり、大食肉解体場を中心とした帝国を築こうとしていた。その計画に反対し、加わることを拒みつづけたフランキーに、パーシバルは殺し屋ストロウン( リー・マーヴィン) をさしむけた。バルーは汽車の中で知りあったクレイ( マイケル・カラン) 、彼の伯父ジェド、そしてガン・マンとして名高いシェリーン( リー・マーヴィン、2役)に助力を頼んだが、時すでに遅く、フランキーはストロウンの凶弾に倒れた。バルーは復讐を誓い仲間とともに山にこもった。数日後、バルーとその一味は列車強盗を企て、ウォルフ・シティ開発会社の給料を強奪、町に挑戦を開始した。やがて彼女らの悪名はその地一帯に広まり、人々は彼女を“キャット・バルー”と呼ぶようになった。バルーがクレイに愛情を感じはじめた頃、思いがけない事実がわかった。シェリーンとストロウンは実の兄弟だったのだ。しかし2人の間に芽生えた憎しみを消し去ることはできない。バルーとパーシバルの対決の日彼女は宿敵を倒した。しかしバルーも傷つき捕らえられて縛り首にされそうになったが、クレイに助けられた。すべては終わり、バルーとクレイは新しい生活を求め、ウォルフ・シティをあとにするのだった。
「キャット・バルー」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「キャット・バルー」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1965 |
公開年月日 | 1966年2月12日 |
製作会社 | ハロルド・ヘクト・プロ映画 |
配給 | コロムビア |
レイティング | |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | カラー/スタンダード |
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