娘たちは風にむかって

むすめたちはかぜにむかって
上映日
1972年6月12日

製作国
日本

制作年
1972
上映時間
110分

レーティング
一般映画
ジャンル
ドラマ 社会派

check解説

四十一年に大阪・西淀川にある被服工場で実際に起こった労働争議を素材に今崎暁巳が脚本を執筆した。監督は「母のない子と子のない母と」など民芸映画社の作品を多数手がけた若杉光夫。撮影は井上莞がそれぞれ担当。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る

ユーザーレビュー

「娘たちは風にむかって」のストーリー

大東被服西淀川工場の従業員たちは突然、工業閉鎖、全員馘首をいい渡された。総員六十三名、大半が中学卒業後の女の子である。その大半は雀の涙ほどの退職金で辞めていったが、八人の彼女たちと一人のおばちゃんは“おとめ争議団”と世間から呼ばれる組合を結成し頑張った。ある日組合資金を稼ぐため、行商にでた京子は、建築技士洋一の運転するワゴンにはねられた。傷はたいしたことはなかったが彼女は洋一の介抱に甘えた。その京子の父が仕事中腕をつぶす事故がおこった。会社側は個人責任とし、クビという。京子は悩んだ“大助との結婚の夢”は破れるかもしれない。闘いつづける中で結婚し、赤ん坊を生み育てていく争議同士の結婚。京子のそれは、みんなの道標でもあった。地区労組員岡の指揮で、父の会社と交渉し、馘首撤回、治療費一切会社負担、賃金の確保を承認させた。その頃、工場機械搬出を理由に、会社側の暴力団が事務所を襲ったが、みんなのスクラムで追い帰した。やがて、地域の主婦や労働者たちとともに、“公害と大企業設置反対”のビラをまくみんなの姿があちこちで見られるようになった。数日後、大介と京子、デクヤンとモー子の結婚式が始まった。そして彼らが新婚旅行にいった日、スモッグでどんよりした空を見ながら岡はヒロ子にいった。「この空かて、俺たちの力で青い空に変えなならん、先はながいで--」

「娘たちは風にむかって」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「娘たちは風にむかって」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ 社会派
製作国 日本
製作年 1972
公開年月日 1972年6月12日
上映時間 110分
製作会社 民芸=共同映画全国系列会議
配給 ほるぷ
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ モノクロ/シネスコ

関連するキネマ旬報の記事

関連記事一覧
1972年1月上旬新年特別号 特別グラビア 娘たちは風にむかって
日本映画紹介 娘たちは風にむかって

今日は映画何の日?

注目記事