看護婦のオヤジがんばる

かんごふのおやじがんばる
上映日
1980年5月10日

製作国
日本

制作年
1980
上映時間
115分

レーティング
ジャンル
ドラマ

check解説

看護婦を妻にもつ亭主と子供たちの生活をコミカルに描くことで、看護婦という仕事が家族の犠牲の上に成立っていることを訴える。藤田健次の原作「看護婦のオヤジがんばる」と「看護婦のオヤジ泣いて笑って」を合せて映画化したもので、脚本は関功、監督は「二つのハーモニカ」の神山征二郎、撮影も同作の南文憲がそれぞれ担当。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る

ユーザーレビュー

「看護婦のオヤジがんばる」のストーリー

藤波泰男は職安に勤務、妻の啓子は看護婦である。絵の道に進みたかった泰男は、仕事が終ると家で版画を彫ったりしている。しかし、今となっては「お互い理解しあえばうまくいく。好きな絵も描かせてあげるわよ」という啓子の結婚のときの言葉がうらめしい。新婚初日が夜勤、長女を産んだときは過労で倒れてしまった。それから十年、子供の面倒、家事一切が泰男の分担だ。ある日、次女が熱をだし「母ちゃん」とウワゴトを言うが、啓子はその晩も夜勤。自分の子供も看病できないで何が看護婦だ。泰男は頭をかかえる。数日後、啓子が倒れこむように帰宅した。彼女の献身的看護にもかかわらず患者が死んだのだ。患者の生命が看護婦のいのちをすりへらしているのだ。啓子の悩みは、後輩の多くの仲間が結婚を機に看護婦を辞めていくことだ。友人の直美も婚約者の希望で仕事から去ろうとしている。この仕事はの家族協力、犠牲なくしては成立たないのか。遂に過労がたたり、啓子は倒れた。しかし、彼女は仕事を辞めろという泰男の説得に応じようとしない。泰男は意決してその思いを新聞に投書した。「十分な労働条件と休息がなぜないのか、看護婦のオヤジたちよ、あなたは辛くはないですか。このままでは私たちの家族は完全に破壊される。政府は、厚生省は、わたしたちをどうしようとしているのですか……」翌日、病院ではその投書の話でもちきり。そして泰男の家は激励の電話が鳴りっぱなし。そして、啓子や仲間の看護婦と亭主の集いが開かれることになった。泰男をはじめ集まった彼らの顔は、この輪を全国に拡げようと希望に輝いている。

「看護婦のオヤジがんばる」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「看護婦のオヤジがんばる」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1980
公開年月日 1980年5月10日
上映時間 115分
製作会社 近代映画協会
配給 独立映画センター
レイティング
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
カラー/サイズ カラー/スタンダード

関連するキネマ旬報の記事

関連記事一覧
1980年4月下旬号 グラビア 看護婦のオヤジがんばる
1980年6月下旬号 日本映画紹介 看護婦のオヤジがんばる
1980年7月上旬号 日本映画批評 看護婦のオヤジがんばる

今日は映画何の日?

注目記事