実録阿部定

じつろくあべさだ
上映日
1975年2月8日

製作国
日本

制作年
1975
上映時間
76分

レーティング
R-18
ジャンル
エロス

check解説

昭和十一年五月十八日に起った“阿部定事件”を、男を想う中年女の哀しい女の性の立場から描く。脚本は「十代の性典'75」のいど・あきお、監督は「(秘)色情めす市場」の田中登、撮影は「実録・元祖マナ板ショー」の森勝がそれぞれ担当。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る

ユーザーレビュー

「実録阿部定」のストーリー

東京・荒川の尾久の待合「満左喜」に居続けている中年男女の客があった。男は中野・新井の料理屋「吉田屋」主人・石田吉蔵で、連れの女はその店の女中・阿部定であった。二人が知り合ったのは、一カ月前、定が吉蔵の店で働くようになってからで、間もなく互いに惹かれ合い、関係を持つようになった。“床上手”の二人の仲は次第に深くなっていき、やがて、吉蔵の女房に知られてしまった。ある日、二人は、しめし合せて店を出ると、待合や旅館を転々として、「満左喜」へやってきたのだった。それからというもの二人は床を敷っ放しで情事にふけり、女中もあきれる程だった。三日目になって、さすがに疲れたのか、二人の眼のふちは黒くなっていた。定は金策のために、名古屋時代の知り合いで、今でも面倒をみてもらっている大宮先生を訪ねた。先生は人間的には素晴らしいと思っているのだが、肉体的には満足した事がなく、定には不満だった。そして久しぶりに先生に抱かれた定は、金をもらうと、「満左喜」へ帰った。四日目、五日目が過ぎても二人は飽きることなく肉欲に浸り続けた。芸者、酌婦、妾、女中として、数多くの男を知った定にとっても、吉蔵のように、自分を喜悦の絶頂へ誘ってくれた男は初めてだった。一週間目の夜、情事の果てに、吉歳がグッタリしていた。定は、そんな吉蔵の上に股がると、腰紐を彼の首に巻きつけて力一杯絞めあげた。店へ戻りそうな気配の見せた吉蔵を、誰の手にも渡さずに済むのだと思いながら……。そして愛する吉蔵の“男性自身”を斬り落とした。これで吉蔵は完全に自分のものになった……。

「実録阿部定」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「実録阿部定」のスペック

基本情報
ジャンル エロス
製作国 日本
製作年 1975
公開年月日 1975年2月8日
上映時間 76分
製作会社 日活
配給 日活
レイティング R-18
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
音量 モノラル

関連するキネマ旬報の記事

関連記事一覧
1975年2月下旬決算特別号 グラビア 「ザッツ・エンタテインメント」「仁義の墓場」「阿部定」「劇場優待」
1975年3月下旬号 映画批評 実録阿部定
映画批評 実録阿部定
日本映画紹介 実録阿部定