みやこ
みやこ- 上映日
- 1974年6月21日
- 製作国
- 日本
- 制作年
- 1974
- 上映時間
- 90分
- レーティング
- 一般映画
解説
「生きる」(昭和46年)につづく無期舎第二回作品。沖縄の離れ小島・水納島。五世帯二十三人しか住んでいない小さなこの島は、現在、土地問題で騒ぎかえっていた。十三年前に琉球政府の勧めで離島苦解消のため、十八家族が宮古本島に集団移住した。彼らは農業移民として移ったのだが、復帰後の砂糖の値段の暴落のため、本土への出稼ぎを強要されるようになった。水納島に持っていた土地も生活苦のために坪三十円で土地ブローカーに投げ売りした。宮古島の移住集落。その戸主のほとんどか愛知県の下請小企業へ出稼ぎに出て、残っているのほ老人と女・子供だけである。映画は、土地問題の実態を、当人の戸主たちから聞き出すべく、愛知県の出稼ぎ先の工場へと舞台が変る。ひどい食事。一汁一菜以下である。全員夜8時から朝8時までの夜勤を希望する。少しでも家族に金を送りたいためである。耳をつんざく機械音、むし暑い室内、老朽化した寮、万年床。一日が終ると、ひたすらカレンダーにバツをつけて、宮古へ帰る日だけを待ちわびている彼ら。栄養失調のための脚気などで、体をこわしていく。それでも無理をして夜勤を続ける。やがて「表情」すら失っていく。彼らにとっては土地を売った事などはどうでもよい事であり、彼らの最大の関心事は、宮古の家族からの便りと、帰郷の日が近づく事である。水納島にいた時には、宮古島が彼らにとってみると「みやこ」であったろう。しかし、宮古に移り住み、大和(ヤマト)に出ていかざるを得ない彼らにとって、大和(ヤマト)ははたして「みやこ」でありうるのだろうか。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る
ユーザーレビュー
「みやこ」のストーリー
※ドキュメンタリーのためストーリーはありません。
「みやこ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|
「みやこ」のスペック
基本情報 | |
---|---|
製作国 | 日本 |
製作年 | 1974 |
公開年月日 | 1974年6月21日 |
上映時間 | 90分 |
製作会社 | 無明舎 |
配給 | その他 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | スタンダード(1:1.37) |
カラー/サイズ | モノクロ/スタンダード |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
1974年8月上旬号 | 日本映画紹介 みやこ |