無力の王

むりょくのおう
上映日
1981年8月29日

製作国
日本

制作年
1981
上映時間
95分

レーティング
一般映画
ジャンル
文芸

check解説

横浜を舞台に、日曜の午後から月曜の朝までの十七時間の間に出会った女子大生と、青年たちの出来事を描く。'80年に設けられた〈ニッポン放送青春文芸賞〉の第一回受賞作の映画化。原作は同賞受賞作、粕谷日出美の「無力の王」と同賞佳作の東像雅紀の「八月は夏の終り」を合せたもので、脚本は「十八歳、海へ」の渡辺千明、監督はこの作品がデビュー作となる石黒健治、撮影は「さらば映画の友よ インディアンサマー」の長谷川元吉がそれぞれ担当。
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「無力の王」のストーリー

夏。女子大生の榛子は森林公園のプールで、溺れた若い娘を介抱するバイトの監視員たちと出会った。チーフの元帥、パイと呼ばれる周など数人の青年たちだ。榛子のそばに、チーロという娘がやってきて、聞きもしないのに妊娠していると話す。元帥は仲間から堕し代をカキ集め、チーロに渡した。ウトウト眠っていた榛子を、「そろそろ閉める時間」とパイが起こした。榛子はパイを誘って一流ホテルの豪華な食事をオゴッた。会話のハズむ二人は、次にバーに入った。酔ったパイは大声で榛子と寝たいと叫び、店を追い出されると、不良少年たちにさんざんいためつけられた。介抱する榛子に抱きつくパイ。そこへ、元帥のグループ十人がやって来て、二人は合流、行きつけのスナック「アロハ」に入った。そこへ、チーロから電話が入り、「今、クスリを飲んで死ぬところだ」と言う。元帥がチビを後ろに乗せてバイクで飛び出した。みんなも心当りを探しに出ていった。しばらくして、キーボーがチーロをかかえて帰ってきた。クスリは吐いていた。その時、大きな衝撃音。表に出ると、タンクローリーに接触したバイクと、元帥とチビが死んでいた。昼間、あんなに元気だったのに。東の空が白み始めている。

「無力の王」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「無力の王」のスペック

基本情報
ジャンル 文芸
製作国 日本
製作年 1981
公開年月日 1981年8月29日
上映時間 95分
製作会社 ニッポン放送=セントラルフイルム
配給 東映セントラルフィルム
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ

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