バルジョーでいこう!

ばるじょーでいこう
上映日
1993年11月13日

製作国
フランス

制作年
1992
レーティング
ジャンル
ドラマ

check解説

愛すべき風変わりな青年バルジョーを取り巻く五人の男女が織りなす、世紀末の性と愛の物語をユーモラスにつづった一編。カルトSF作家フィリップ・K・ディックの小説「戦争が終わり、世界の終わりが始まった」を、「バクステール」(V)のジェローム・ボワヴァン監督が映画化したもので、脚本は監督と「死への逃避行」のジャック・オーディアール。撮影は「浴室」のジャン・クロード・ラリュ、音楽はヨーグ・ル・バールが担当。主演は「愛さずにいられない」のイポリット・ジラルド。共演は「めぐり逢う朝」のアンヌ・ブロシェ、「タンゴ」のリシャール・ボーランジェなど。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る

ユーザーレビュー

「バルジョーでいこう!」のストーリー

バルジョー(イポリット・ジラルド)は少年時代から好奇心旺盛で、やることなすこと人騒がせで社会性ゼロだが、心優しき男。彼は双子の姉ファンファン(アンヌ・ブロシェ)に、母親の胎内にいたころから恋している。ファンファンはアルミ工場の経営者シャルル(リシャール・ボーランジェ)と結婚し、今では二人の子持ちである。ある日、バルジョーの飼い猫が回線をかじって部屋が火事になり、彼は姉夫婦の家に居候として転がり込む。ファンファンは今の生活に欲求不満らしく、知り合ったミシェル(ルノー・ダネール)とグェン(ナタリー・ブトゥフー)の夫婦に興味しんしんで、夫のミシェルとお近づきになりたいらしい。仕事しか能がないシャルルは妻の気をひこうと、わざと車をぶつけて二人を家に連れてくる。そのうえ、シャルルは心臓が弱っているのにバドミントンをして入院するはめに。夫のいない間に、ファンファンとミシェルは急速に接近していった。ある時、図書館で風変わりな女エルムラン(コンスエロ・デ・ハヴィランド)に声をかけられたバルジョーは、霊能者の集会に出かけて、世界の終わりの日が近いことを知る。その日は四月二十三日。ついにその日がやって来た。子連れでデートを楽しむファンファンを追ってシャルルは病院を抜け出し、猟銃を手に迫る。だが、発作が起こってシャルルはあの世行き。本当に愛していた夫の死にファンファンは悲しみにくれ、遺体にすがって泣く。いよいよ終末だ。全てが滅び、ファンファンと子宮の中にいたころに戻されると期待するバルジョーの前にシャルルの霊が現れ、「世界の終わりなんてたわごとさ。この世は回りつづける。それより姉をしっかりと抱いて、なぐさめてやれ」と声援を送る。バルジョーはおずおずと、しかし、しっかりとファンファンを抱きしめるのだった。

「バルジョーでいこう!」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「バルジョーでいこう!」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ
製作国 フランス
製作年 1992
公開年月日 1993年11月13日
製作会社 PCC・プロ=アリセリオ=FR3・フィルム・プロ=セントレ・ヨーロピアン・シネマトグラフィクローネ=アルプス
配給 シネセゾン
レイティング
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ

関連するキネマ旬報の記事

関連記事一覧
1993年11月下旬号 グラビア《New Release》(新作映画紹介) バルジョーでいこう!
1993年12月上旬号 特集 バルジョーでいこう! 作品評
特集 バルジョーでいこう! ジェローム・ボワヴァン監督 インタビュー
1994年1月上旬新年特別号 外国映画紹介 バルジョーでいこう!

今日は映画何の日?

注目記事