トリコロール 青の愛

とりころーるあおのあい Trois Couleurs: Blue
上映日
1994年7月9日

製作国
フランス スイス ポーランド

制作年
1994
上映時間
99分

ジャンル
ラブロマンス ドラマ

check解説

フランス国旗を構成する三つの色をモチーフにキェシロフスキが監督した「トリコロール」三部作の一作目。監督のクシシュトフ・キェシロフスキは、ポーランド人で、70年代を通じて数多くの短編ドキュメンタリーを手がけ、「アマチュア」、「殺人に関する短いフィルム」、「ふたりのベロニカ」などで国際的名声を得ている。74年の『終わりなし』からポーランドを代表する弁護士にして理論家のクシシュトフ・ピェシェヴィチとの共同脚本作業を始める。製作はマラン・カルミッツ、エグゼクティヴ・プロデューサーはイヴォン・クレン。また音楽のズビグニエフ・プレイスネル、撮影のスワヴォミール・イジャックは、それぞれポーランドで数多くの作品を手がけていて、キェシロフスキとも長年ともに作品を手がけている。出演は、「存在の耐えられない軽さ」、「ポンヌフの恋人」、「ダメージ」の現在フランスを代表する女優ジュリエット・ビノシュ。舞台俳優として高い地位を得ており、ジャック・リヴェット監督の「彼女たちの舞台」で映画俳優としても活躍し始めたブノワ・レジャン。そして脇もエレーヌ・ヴァンサンやエマニュエル・リヴァなどの演技派俳優で固められている。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
  • 【DVD】キェシロフスキ・コレクションⅡ「トリコロール」セット

  • 【BD】トリコロール ブルーレイBOX

  • 【DVD】トリコロール コレクターズBOX

  • 【DVD】トリコロール 青の愛

  • 【DVD】トリコロール/青の愛

TVで観る

ユーザーレビュー

「トリコロール 青の愛」のストーリー

ジュリー(ジュリエット・ビノシュ)は自動車事故で夫と娘を失う。夫は優れた音楽家で欧州統合祭のための協奏曲を作曲中だった。ジュリーは、田園地帯にある屋敷をすべて引き払い、それまでの人生を拾ててパリでの新しい生活を決意する。そして夫の未完の協奏曲のスコアも処分してしまう。ジュリーは、空っぽになった家に密かにジュリーに思いを奇せていた夫の協力者であったオリヴィエ(ブノワ・レジャン)を呼び出し、一夜を共にするが、かれの目が覚める前に家をあとにする。手には彼女と過去を結ぶ唯一のあかし、“青の部屋”にあったモビールを握っていた。パリでの生活を始めるジュリーは静かな毎日を過ごしながらも脳裏にはあの旋律が甦ってきて、焦燥感と不安に駆られていた。老人ホームにいる母親(エマニュエル・リヴア)もジュリーを虚ろな目で見ているだけだった。そんなある日テレビをつけるとオリヴィエが処分したはずの楽譜を持ち、自分が曲を仕上げると宣言しているのを見る。そして夫が見たこともない若い女性と写っている写真も公開されていた。大きな動揺の後、ジュリーは、オリヴィエに曲の手直しを夫のメモを元に指示し、また夫の愛人で彼の子を身ごもっているサンドリーヌ(フロランス・ぺルネル)に屋敷をゆずる。ついに完成した曲をオリヴィエは、ジュリーの作品として発表すべきであると言う。ジュリーは、ひとしきり考え、彼の元に向かうことを、彼の愛を受け入れることを決意する。

「トリコロール 青の愛」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「トリコロール 青の愛」のスペック

基本情報
ジャンル ラブロマンス ドラマ
製作国 フランス スイス ポーランド
製作年 1994
公開年月日 1994年7月9日
上映時間 99分
製作会社 MK2=FR3=CABプロ=トール・プロ
配給 KUZUIエンタープライズ
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ

関連するキネマ旬報の記事

関連記事一覧
1994年5月上旬号 グラビア特集  トリコロール 青の愛/白の愛/赤の愛
1994年5月下旬号 グラビア 《New Release》(新作映画紹介) トリコロール 青の愛
グラビア トリコロール 青の愛・白の愛・赤の愛・
1994年6月上旬号 特集 トリコロール 青の愛 クシシュトフ・キェシロフスキ監督インタビュー
特集 トリコロール 青の愛 監督論
特集 トリコロール 青の愛 作品評
特集 トリコロール 青の愛 「トリコロール」の女たち
1994年7月上旬特別号 外国映画紹介 トリコロール 青の愛