解説
世界三大グランプリを中心に、レーサーたちの“男の世界”を描いた作品。製作はブラッドフォード・ハリス、監督は“イタリアの新しい波”に属する新人ジェームズ・リード。脚本はジャンフランコ・クレリチとグイド・マラテスタ。撮影は新人のマリオ・マンチーニ、音楽はアレッサンドロ・アレッサンドローニ、技術顧問はジャンカルロ・バゲッティがそれぞれ担当。出演は輝やかしい実績をもつレーサーであった新人ジャコモ・アゴスティーニ、やはり元レーサーのジャンカルロ・バゲッティ、「70億の強奪作戦」のブラッド・ハリス、「燃える洞窟」のオリンカ・ベローワ、ほかにフランコ・レッセル、ハンス・フォン・ボルソディ、そして薯名レーサーのグラハム・ヒルが実名で出演している。イーストマンカラー、クロモスコープ。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る
ユーザーレビュー
「フォーミュラ・ワン」のストーリー
モナコ・グランプリ、カナダ・グランプリと、たてつづけに常勝グラハム・ヒルに敗れたペリシエ(G・バゲッティ)を主将とする“クリッパー”チームのマネージャー、ドノバン(F・レッセル)は、イギリスの若さレーサー、ジャコモ・バリ(G・アゴスティーニ)を戦力増強のため引き抜いた。これを心良く思わないのは、同チームのスターク(B・ハリス)であった。そうした折、パリでの最初のレースで、バリの無暴な運転のため、ベリシエが負傷してしまった。しかし、これをなじるスタークをしりめに、バリはグラハム・ヒルの勇姿を夢見るのだった。次のレースはアメリカ・グランプリだった。これにすべてをかけたペリシエは、不運にもレース場を血にそめて息たえた。この事件はバリを心痛の底に追いやったが、それをやさしい愛撫でなぐさめてくれたのは、スタークの恋人のグラディス(O・ベローワ)であった。しかし不運はかさなり、バリはある事件のためチームを追放になってしまった。頼る人がいなくたったバリの前に、その時、ひとりの救世主が現われた。それは、カー・エージェントのシェンカー(H・V・ボルソディ)であった。彼から提供されたニュー・レーシング・カーに乗って、バリはイタリア・グランプリに出場した。赤のボディNo.4のバリ、青のボディNo.20のスターク。宿命のフラッグは、母、恋人、友人そしてペルシェの幻が浮かぶ彼等の目前で、切っておとされた。すさまじいデッドヒート、激しい接触。先頭をきって栄光のゴールを走りぬけたのは、赤いボディのNo.4だった。
「フォーミュラ・ワン」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|
「フォーミュラ・ワン」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | イタリア |
製作年 | 1970 |
公開年月日 | 1970年5月2日 |
製作会社 | N・C・プロ |
配給 | 松竹映配 |
レイティング |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
1970年5月上旬号 | 外国映画紹介 フォーミュラ・ワン |
1970年6月上旬号 | 外国映画批評 フォーミュラ・ワン |