ベルモンドの怪盗二十面相

べるもんどのかいとうにじゅうめんそう
上映日
1976年5月1日

製作国
フランス

制作年
1975
レーティング
ジャンル
コメディ

check解説

二十の顔をもち、パリ中に波瀾をまきおこす変幻自在の大怪盗の活躍を描くコメディアクション。製作はアレクサンドル・ムヌーシュキンとジョルジュ・ダンシジェール、監督は「おかしなおかしな大冒険」のフィリップ・ド・ブロカ、脚本はブロカとミシェル・オーディアールの共同、撮影はジャン・パンゼル、音楽はジョルジュ・ドルリューが各々担当。出演はジャン・ポール・ベルモンド、ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド、ジュリアン・ギオマール、シャルル・ジェラール、ダニエル・チェカルディ、ミシェル・ボーヌ、キャプシーヌなど。
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「ベルモンドの怪盗二十面相」のストーリー

ビクトール(ジャン・ポール・ベルモンド)はたった今、刑務所から出所してきた。彼は金もうけの大天才で、汗水流さず金を手に入れる、それが彼の哲学だ。行動的で機智に富み、二十の名前と二十人の愛人をもち、パリの街から街へと出没する、出生も素顔も定かでない、プロの大盗賊だ。ビクトールは、仲間のラウール(シャルル・ジェラール)と共に早速仕事にかかった。かつての愛人だったエレーヌ(キャプシーヌ)のアパートで、貴族に変身、人のいいアメリカ婦人をだましてアパートをまた売り、手数科は五千ドルだ。だがビクトールはその五千ドルを、金に困っているもう一人の愛人にやってしまった。出所したばかりなので金がなくては話にならない。ビクトールはパリ郊外で移動トレーラーに住むもと盗賊の父カミーユ(ジュリアン・ギオマール)のもとへ舞い戻った。ある日、ビクトールを訪ねて一人の女性がやってきた。彼女はビクトールの保護監察官で、マリー=シャーロット(ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド)といった。彼はいかにも良心のかたまりのような田舎者といった態度で応対したが、彼女の美しさにぞっこんで、その日からマリー=シャーロット攻略戦が始まった。高級スポーツカーを乗り回し、一流レストランに出入りする。その夜、ビクトールは彼女の家を訪れた。彼女の父親は博物館の館長で、博物館の中に居をかまえていた。一歩館に足を踏みこんだビクトールはビックリした。何とその博物館には、高価な三面のエル・グレコの絵画が収められているではないか。そこで彼の盗賊としてのプロ意識が頭をもたげた。その話を聞いたカミーユは一世一代の大バクチを打とうとビクトールにもちかけた。彼ら親子とラウールの三人組で貴重なエル・グレコの絵を盗み出し大もうけしようというのだ。ビクトールは否応なく乗った。金がなくては好きなマリー=シャーロットと一緒になることも出来ないではないか。決行の日、ビクトールはマリー=シャーロットの両親を巧みに外出させ、博物館に乗り込んだ。彼女をオペラに連れて行くという予定を変更して早速ベッド・イン。やがてカミーユとラウールも博物館にやってきて行動を開始したものの、鍵が見つからなかったり、ハシゴがなかったりでまったく冴えない。それでも、目的のエル・グレコの絵画は盗み出した。翌日、文部大臣のもとへ電話が入った。“エル・グレコはちょうだいした。返してほしければ身代金をよこせ”。やがて絵画の一部が証明書として届けられ、当局は上へ下への大騒ぎ。そして大蔵省の手によって現金が用意された。ようやく取り引きが成立、絵画の一部を車の屋根に積んだ、冴えないタクシーの運転手がやってきた。計画は成功し三人は大金持ちになった。ビクトールはマリー・シャーロットと博物館で生活を始めたが、そんな暮らしが性に合うはずもなく、彼女を棄て再び父のもとに帰っていった。

「ベルモンドの怪盗二十面相」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「ベルモンドの怪盗二十面相」のスペック

基本情報
ジャンル コメディ
製作国 フランス
製作年 1975
公開年月日 1976年5月1日
製作会社 セリト・フィルム
配給 コロムビア
レイティング
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ

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