ウイニングラン

ういにんぐらん
上映日
1983年10月8日

製作国
イタリア

制作年
1983
レーティング

check解説

世界各地を転戦し、世界一速い男を決めるF1グランプリと、ロードレースとモトクロスの二輸レースを追ったドキュメンタリー。監督・編集はマリオ・モッラ、製作は「ポール・ポジション」シリーズのアレッサンドロ・フラカッシ、撮影にはアントニオ・クリマティを中心に15人のカメラマンが動員された。主題歌を「汚れた英雄」「幻魔大戦」のローズマリー・バトラーが歌っている。登場するレーサーは、ニキ・ラウダ、ケケ・ロズベルグ、マリオ・アンドレッティ、ジル・ヴィルヌーブ、ジョン・ワトソン、ルネ・アルヌーなど。また二輪ライダーは、フレディ・スペンサー、マルコ・ルッキネリ、ケニー・ロバーツ、フランコ・ウンチーニ、片山敬済など。別題“Turbo Timer”。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
  • 【DVD】ウイニングラン

TVで観る

ユーザーレビュー

「ウイニングラン」のストーリー

F1グランプリ、正式名は「F1ワールド・チャンピオンショップ・オブ・ドライバーズ」。つまり、ドライバーにタイトルがかけられた唯一の世界選手椎で、このシリーズに優勝すると“世界で最も速いドライバー”という栄誉が得られる。年間16~17戦、世界中を転戦しポイントを競い世界チャンピオンが決定される。開発費は1台につき3、4億円で、F1マシーンを運転できるレーサーは30人足らずしかいない。世界中のレーサーがF1ドライバーを目指して腕を磨き、チャンスを待っている。スーパー・スターになれば契約金は4、5億円。マシーンの最低重量は580キログラム、最高出力は500馬力以上、フェラーリの126CVターボなどは、590キロ/580馬力という驚異的なマシーンだ。時速300キロは優に超え、コーナーからコーナーへ飛ぶように走る。それ故、クラッシュした時の衝撃は凄い。82年、ベルギー・グランプリが開催されたゾルダーサーキット。“クラッシュを恐れない真のグランプリ・ドライバー”と言われるジル・ヴィルヌーブは、予選中コーナーにさしかかった際、前方を走っていたヨッヘン・マス(西独)を抜こうとしてマスのリアタイヤに接触。時速270キロ以上のスピードだったためヴィルヌープのフェラーリは空中へジャンプし、150メートル余も転倒し続けた。その間に彼はシートごと30メートルも放り出されフェンスに激突、すぐ病院に運ばれたが意識不明のまま絶命した。79年のカナダ・グランプリの途中で突然引退したニキ・ラウダは2年間のブランクをものともせず、82年F1グランプリにマクラーレン・チーム契約、自ら第3戦か4戦で優勝すると予言したとおり、第3戦ロングビーチ・グランプリで優勝、その後イギリス・グランプリで復帰2勝目をあげた。83年は、ロングビーチ・グランプリで23番手からスタート、僚友ワトソンとデッド・ヒートの末に2位に入るという離れ技をやってのけた。カメラは、80年から83年4月のサンマリノ・グランプリまでのF1グランプリまでを追っている。二輪のF1と呼ばれる500ccロードレースの82年度世界チャンピオンのフランコ・ウンチーニは、6月25日アッセンで行なわれたオランダ・グランプリで重傷をおった。S字コーナーにさしかかった際、右コーナーでリアが流れ、マシーンを立て直したが、その瞬間、左コーナーに入ったため再びブレーキングしたが転倒。四つんばいでコース・アウトしようとしたが、インから来たW・ガードナーのマシーンに頭を強くうち飛ばされたのだ。

「ウイニングラン」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「ウイニングラン」のスペック

基本情報
製作国 イタリア
製作年 1983
公開年月日 1983年10月8日
製作会社 レーシング・ピクチャー
配給 日本ヘラルド映画
レイティング
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ

関連するキネマ旬報の記事

関連記事一覧
1983年9月上旬号 グラビア ウイニング・ラン
1983年11月下旬号 外国映画批評 ウイニングラン
1983年12月下旬号 外国映画紹介 ウイニングラン