フェティッシュ

ふぇてぃっしゅ
上映日
1996年12月21日

製作国
アメリカ

制作年
1996
レーティング
ジャンル
コメディ

check解説

殺人マニアの女の子と連続殺人犯人が繰り広げる“一風変わった愛の寓話”を描いたブラック・コメディ。全編に漂う奇妙なテイストとラストのオチが愉快。64年生まれの新鋭映画作家レブ・ブラドッグがフロリダ州立大学映画学科修士課程の卒業制作として91年に発表した30分の短編『Curdled』が世界各国の映画祭で数々の賞を受賞し(同年に東京で開催された第1回国際学生映画祭にも出品)、イタリアのミステリー映画祭で上映された際にゲストとして招かれていたクエンティン・タランティーノの目に止まり、彼がエグゼクティヴ・プロデューサーをつとめて長編化された。脚本はブラドックと彼の学生時代からの盟友のジョン・マースが、短編版に続いて執筆。製作はマースとポール・プイグ。撮影はスティーヴン・バーンスタイン、プロダクション・デザインはシャーマン・ウィリアムス、美術監督はウェンディ・マカロック、編集はマロリー・ゴッドリーブが担当。音楽はジョゼフ・ジュリアン・ゴンザレスがスコアを書き、ロックバンド〈ガンズ・アンド・ローゼス〉のギタリスト、スラッシュが挿入曲を2曲提供している。主演は短編版に続いて新星アンジェラ・ジョーンズ。短編版で彼女に惚れ込んだタランティーノは、自作「パルプ・フィクション」に同じ役で登場させている。共演は「フェア・ゲーム」のウィリアム・ボールドウィン、「男が女を愛する時」のバリー・コービンほか。
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ユーザーレビュー

「フェティッシュ」のストーリー

フロリダ州。ガブリエラ(アンジェラ・ジョーンズ)は幼い頃に、目の前で男が射殺されるのを目撃して以来、死にとりつかれている。殺人現場の清掃を専門に請け負うPFCS社のCMを見た彼女は、憧れの殺人現場に行けるかもしれないと思って社長のロジャー(バリー・コービン)に掛け合い、掃除人として採用される。その頃、有閑マダムばかりを狙う連続殺人犯“ブルー・ブラッド・キラー”が、マイアミを騒がせていた。犯人は犠牲者を何度も刺した後、首を切って殺していた。街は殺人鬼の噂で持ちきりで、ガブリエラも事件のスクラップを作り、まだ見ぬ犯人に思いを馳せていた。彼女は昔のフランスでギロチンで切り離された首が、最後に何かをしゃべったという話に興味を抱いている。ブルー・ブラッド・キラーことポール(ウィリアム・ボールドウィン)は今日も言葉巧みに誘拐した富豪婦人を殺したが、犠牲者がペンで床に書いた彼の名前を消しそびれてしまう。その現場の清掃仕事がPFCS社に回ってきて、ガブリエラは喜び勇んで志願した。相棒のエレナ(メル・ゴーラム)は、殺人のことばかり話題にする彼女にうんざり気味だ。一日の仕事が終わった後、ガブリエラはボーイフレンドのエドゥアルド(ブルース・ラムゼイ)を連れて現場を案内するが、彼女の趣味を分かってくれない真面目な彼は、ショックを受けてそそくさと帰ってしまう。一人残された彼女は、ラジオから流れるクンビアに合わせてダンスを踊る。そこへ、証拠を消すために忍び込んでいたポールが現れた。彼女は恐れも知らず殺人犯に近づき、二人でダンスを踊りながら犯行について詳しく聞く。「首は最後に口を聞いた?」としつこく尋ねる彼女に、ポールは「君も同じ運命だ」とナイフを手に迫るが、血に足を滑らせて転倒。ガブリエラはカセットデッキの録音をセットし、失神した彼の首にナイフを当てる。血だらけの首を持ち上げて耳をすませた彼女は「ガ…ガ…ガブリエラ」とポールの声を聞く。彼女の顔に満足の色が広がった。

「フェティッシュ」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「フェティッシュ」のスペック

基本情報
ジャンル コメディ
製作国 アメリカ
製作年 1996
公開年月日 1996年12月21日
製作会社 ア・バンド・アパート=ティンダーボックス・フィルム
配給 松竹富士(松竹=アミューズ提供)
レイティング

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