「新地町の漁師たち」のストーリー

福島県の太平洋側最北部、宮城県の県境に位置する新地町。東日本大震災によって引き起こされた福島第一原子力発電所の事故の影響で、福島の海は当初、再生不可能とまで言われ、その海を生きる漁師たちの生活は一変した。津波で消えた漁村、浜をさまよう漁師たち、放射能汚染水が排出された海、漁村の伝統祭事……そして、汚染水対策の地下水バイパス計画を巡る交渉が始まる。国と東京電力は廃炉工程を一刻も早く進めるために漁業者から計画容認を得ようとするが、漁師たちには、どう考えても容認しないと復興できないことを理解しつつも反対する者、一方で賛成する者もいた。本作は、津波と原子力災害によって生じた様々な軋轢や葛藤の中で生きる、福島県漁業者たちの合意形成を巡る交渉を記録する。