「全艦発進せよ」のストーリー

1943年、商船の船長をしていたデイヴ(ジョージ・ネイダー)は海軍大尉となり、妻ネディーン(ジュリー・アダムス)や息子ロビイに別れを告げ上陸用舟艇母艦ベリンダ号に乗り込む。歴戦の勇士ホウクス大佐(ジェフ・チャンドラー)が艦長に着任。真珠湾目指し演習航海に出る。乗組員はデイヴや各部の主任官を除き、副長キグリイ中佐(レックス・バーカー)始め殆んどが未経験者。艦長の依頼でデイヴは事実上の副長として艦橋に立つこととなる。ベリンダ号はマキン島で実戦に初参加。次いでクェゼリンのある島に孤立した歩兵部隊救出の任務。デイヴの志願は艦長に容れられなかったが、日頃臆病と思われたキグリイの志願に彼は副長を見直す。クルーガー少尉の指揮する舟艇隊は危険を冒して歩兵を救出。兵も仕官も進歩したが、認識班長トイッチェル少尉は友軍機を敵機と誤認、艦長を激怒させる。ベリンダ号はガナルカナルに到着。寄港地変更ばかりで郵便物も受け取れぬ乗組員は不満で一杯。上陸を許されても結局は喧嘩騒ぎ。艦長はみなの気分を変えるため工作班に自分専用のヨットを作らせ、一同の憎しみを一身に集める。戦闘能力低下を防ぐ艦長の苦肉の策と知るデイヴは感動、乗組員に艦長の真意を説明。だが艦長はアドミラルティ群島碇泊中、事故で頭に負傷。又もや雌猿を買入れた艦長にクルーガー少尉は憤慨。デイヴは艦長の孤独な立場を説明してやる。やっと郵便が到着、皆は故郷の香を懐しむ。キグリイは他の母艦の艦長に転出、デイヴが正式に副長となる。戦線は沖縄に移り、神風機の波状攻撃。全員の奮闘にも拘らず一機又一機と艦に突入。艦長は胸に負傷を受け戦死者も数多い。デイヴは一同を指揮して船倉の浸水を食いとめたが、推進器も折れ、艦は進行を停止。艦長がうわ言のように言った一言から、デイヴは上陸用舟艇を発進。母艦曳航を思いつく。ベリンダ号は数時間後、目指す慶良間列島へ。ホウクス艦長はデイヴに後事を託して倒れた。艦を愛し、守り抜いて死んだ艦長を、軍医ベルとデイヴはじっと見守った。



映画専門家レビュー

今日は映画何の日?

NEW今日誕生日の映画人 1/21

永田雅一(1906)

地獄門 デジタル復元版

第7回カンヌ国際映画祭グランプリ、第27回アカデミー賞最優秀外国語映画賞、衣装デザイン賞を受賞した大映の第一回天然色映画「地獄門」のデジタル復元版。撮影助手として本作に関わった森田富士郎氏の監修の元、オリジナル・ネガより三色分解したマスター・ポジなどを素材に当時の色彩を復元している。東京国立近代美術館・フィルムセンターと角川映画の共同事業。2011年5月2日NHK・BSプレミアムで放映。2012年4月28日、東京・京橋フィルムセンターにて特別上映。

日蓮

古代王朝から新興武士へと政権が移りつつあった承久四年(一二二二年)に生まれた日蓮の、言語を絶する迫害をはねのけての布教活動の生涯を描く。原作は川口松太郎、脚本監督は、「遺書 白い少女」の中村登、撮影は「俺は田舎のプレスリー」の竹村博がそれぞれ担当している。
神尾楓珠(1999)

親密な他人

彼女が好きなものは

浅原ナオトの小説『彼女が好きなものはホモであって僕ではない』を映画化。ゲイであることを隠しながら高校生活を送る安藤純と、BL好きを隠しているクラスメイトの三浦紗枝。書店で鉢合わせたことから急接近する2人だったが、ある日、純は紗枝から告白され……。出演は「私がモテてどうすんだ」の神尾楓珠、「ジオラマボーイ・パノラマガール」の山田杏奈。監督は「にがくてあまい」の草野翔吾。

NEW今日命日の映画人 1/21

セシル・B・デミル(1959)

クレオパトラ(1934)

セシル・B・デミルが「新世紀」「恐怖の四人」に次いで監督製作した映画で、「喇叭は響く」「恐怖の四人」の脚色者バートレット・コーマックが史実に取材して組立てた物語で「路傍」「夜毎来る女」のヴィンセント・ローレンスと「坊やはお休み」「暴君ネロ(1932)」のウォルデマー・ヤングが共同脚色したもの。主役は「暴君ネロ(1932)」「或夜の出来事」のクローデット・コルベールが勤め、「一日だけの淑女」のウォーレン・ウィリアム、英国劇壇から招聘されたヘンリー・ウィルコクスンが共演するほか、「絢爛たる殺人」のガートルード・マイケル、「薫る河風」のジョセフ・シルドクラウト「クリスチナ女王」のアイアン・キース及びC・オーブリー・スミス、「妾は天使じゃない」のアーヴィング・ピチェル等が助演している。撮影は「生活の設計」「恋の凱歌」のヴィクター・ミルナーの担当である。

十戒(1957)

1923年、今回と同様セシル・B・デミルが監督した「十誡(1923)」の再映画化で、製作費1350万ドルを費やしたというスペクタクル宗教史劇、イーニアス・マッケンジー、ジェン・L・ラスキー・ジュニア、ジャック・ガリス、フレドリック・M・フランクの4人が脚本を書き、「胸に輝く星」のロイヤル・グリグスが撮影監督をつとめた。特殊撮影を受け持ったジョン・P・フルトンは1957年度アカデミー賞を受賞した。音楽は「最前線」のエルマー・バーンスタイン。主演は「三人のあらくれ者」のチャールトン・ヘストン、アン・バクスター、「追想」のユル・ブリンナー、「地獄の埠頭」のエドワード・G・ロビンソン、「勇者カイヤム」のデブラ・パジェット、そのほか「裸の天使」のジョン・デレク、「重役室」のニナ・フォック、「南部の反逆者」のイヴォンヌ・デ・カーロ、「放浪の王者(1956)」のサー・セドリック・ハードウィック、「サヨナラ」のマーサ・スコット。231分版もあり。