「アパートの女」のストーリー

金満家のホワードに想いをかけられてリーは彼の情婦として立派なアパートに住んでいた。ところがある時知り合いとなったケンドール・フィリップスという青年に恋を感じたリーは思い切ってホワードに自分はケンドールと結婚したいと申し出た。ホワードはリーを伴って欧州漫遊に出かけようと計画していた時ではあったが想う女が愛する若者と結婚するというのならば、女を手離す惜しさよりも女の幸福を望む彼としてはリーの申し出を快く受けるよりほかはなかった。ある朝リーのもとに朝飯を呼ばれに来たケンドールはリーの妹ベティーと会った。そして純な処女美に彼はたちまち魅せられた。妹に想う男の心が傾いているのを察したリーは舞踏にこと寄せてケンドールを取り戻そうと試みたが、そういう恋の手管はかえってリーから男の心を引き去るのに役立っただけで、ケンドールはベティーと婚約を交わしてしまったのである。嫉妬に心狂ったリーは妹ベティーに自分はケンドールに既に操を許しているのだと嘘吐いた。恋に破れたと思い込んだベティーは自分とケンドールとが婚約を披露すべかりし宴会の席上で姉のリーとケンドールとの婚約が成立したと告げた。翌朝の新聞社交蘭を見て驚いたケンドールは事の真相を尋ねしにリーを訪れた。その時には非を悟ったリーはベティーに事を明かして謝罪した後だったので、妹が2階で待っているとケンドールに告げた。かくて愛する男を妹に譲ったリーはホワードに伴われた欧州へ旅立ったのであった。