「この生命誰のもの」のストーリー

32歳の新進彫刻家ケン・ハリソン(リチャード・ドレイファス)は、ある春の日、ボストン市内の公園で仕事に励んでいた。彼を訪れる恋人のパットは、舞踊家。2人は希望に溢れ幸福だった。しかし不幸はその日に起こった。パットと別れた後、ケンが交通事故に遭遇してしまったのだ。かろうじて生命はとりとめたものの首から上を除いた身体の感覚が麻痺、植物人間として生きていく他はなくなるという事態に至ってしまった。入院後数カ月が過ぎ、身体は動かせぬままの状態が続いていたが、ハリソンは看護婦たちを相手に冗談をとばしたりしていた。そんな間、パットは1日も欠かさず見舞っていた。ある日、ケンは名医として知られるエマーソン(ジョン・カサヴェテス)に自分の身体は動けるようになるのかとはっきり質問した。「ノー」という正直なエマーソンの返事に、やはり動揺するケン。自分の人生は終ったのだと言いきかせるケンは、パットにもう来ないように告げた。やがて、治療を拒否していた彼の元にミセス・ボイル(キャスリン・グロディ)というリハビリテーションの仕事をしている女性が訪れ訓練次第でかなりのことができるようになると説得した。この会見は彼の絶望を深めさせるだけに終わり、ハリソンは病院側に退院を申し出た。しかし退院したら1週間以内に死ぬのは確実だ。そしてそれがハリソンの望むところなのだった。美人の女医クレア(クリスティン・ラーティ)は、生命の存続を願う病院側と死にたいというハリソンの間に立ってどちらを取るべきか迷った。ハリソンのスタジオでパットに会った彼女は、パットの「死なせてあげるべきよ」という意見にうなづくより他はなかった。数ヵ月後、病院内の一室でワイラー判事(ケネス・マクミラン)によって審問が行なわれることになった。そこでハリソンは必死の思いで訴えた。「脳以外の働きが不可能な人間を生かしておくほど残酷なことはない」。ワイラー判事は安楽死の判例を確かめるため外に出るのだった。



映画専門家レビュー

今日は映画何の日?

NEW今日命日の映画人 1/25

円谷英二(1970)

ゴジラ 60周年記念 デジタルリマスター版

日本怪獣特撮映画の金字塔“ゴジラ”。その第1作目の公開から60年をむかえ、初回上映状態を再現することを目標に7ヵ月かけて制作されたデジタルリマスター版。4Kスキャンされたデータを元に、ソフトウェアおよび手作業による1コマ1コマのごみ取り処理がなされた。また音声も違和感が生じないよう細心の注意が払われたノイズ除去が行われている。監督は本多猪四郎。特技監督は円谷英二。出演は宝田明、河内桃子、平田昭彦、志村喬ほか。

ネオ・ウルトラQ 特別上映 part.II

1966年に放送された伝説のテレビドラマ『ウルトラQ』。その後の「ウルトラマンシリーズ」の礎となった作品。2013年、円谷プロダクション×WOWOWの共同製作による“セカンドシーズン”として全12話のまったく新しいドラマシリーズ『ネオ・ウルトラQ』が最新鋭4Kカメラを導入し、石井岳龍、中井庸友、入江悠、田口清隆ら4人の気鋭のクリエイターたちにより制作された。WOWOWでの放映に続き、2013年より順次、劇場公開される。 TV放映された全12話の内3話に加え、モノクロ作品であったオリジナルの『ウルトラQ』をハリウッドのデジタル技術でHDリマスター&カラー化した『総天然色ウルトラQ』から、選んだ一話を加えた計4話構成で上映。