「恋に税金はかからない」のストーリー

アメリカのメインランドに住む農場主ポップ・ラーキン(ポール・ダグラス)は子沢山の楽天家、浮世で彼を煩わせる物は1つとしてない。隣のバーンショウにはラーキン家の何から何までが目障りの種。ラーキン家をこの土地から追放せんと、たまたまポップが自家の雌豚のためにバーンショウ家の雄豚を失敬したのを潮に訴えた。驚いたことにラーキン家ではまだ1度も所得税を払ったことがないことが判明した。バーンショウは早速国税庁に訴えた。ロレンゾ・チャールトン(トニー・ランドール)なる青年が調査を始めたが、税金なるものの理解の一切ないラーキン家には全く手を焼いた。引き上げようとすると、いたずら小僧のリーが車のエンジンをはずしてしまった。やむなくラーキン家で一夜を明かしたが、おてんば娘のマリエット(デビー・レイノルズ)と仲良くなれたのは収穫だった。ただし税金に関しては父親同様無分別である。証拠品はないかと古いトランクをひっかき回すと、1863年の1枚の書類、南北戦争当時1北軍将軍が同家に残した馬の買い付け証文が出てきた。年1割の複利で当時1500ドル政府に貸したわけである。一方チャールトンに業をにやした国税庁は上司オリバー・ケルシイを新しく派遣した。そして滞納5万ドルという数字が出た。ポップは仰天した。農場を売るよりほかにないからだ。マリエットは96年前の代金借用証文を持ってチャールトンの元へ駆け付けた。ワシントンへ急行、2人はやっと財務長官を捕まえた。農場では切羽詰まったポップがバーンショウに土地を売り渡そうとした一瞬、マリエットとチャールトンが財務省の役人と飛び込んで来た。メッセージは……『96年前の証文は有効。ラーキンは政府に5万ドルの納入の義務あり。また政府は彼に馬の購入代金として利息とも1400万ドル支払うものとする。』ポップは5万ドルの差し引き分は将来の税金に取っておいてくれと申し出た。マリエットとチャールトンは長い抱擁をかわした。