「眩惑三味」のストーリー

ニューヨーク市から河一重隔てた郊外の貧乏人の住む町にマートンの一家が暮している。老夫婦は貧しい生活の中から姉娘のローズメリーを大学に通わせた。彼女は妹のエルシーとは反対なモダンタイプで、中途で大学を退き、両親の意見に反対し大都会へ飛び出して、ある画房のセールスガールとなった。やがて朋輩ニナの紹介により「秘密のステュディオ」と呼ばれているラリー・ケインのアトリエへ出入する様になり、ラリーのモデルとして雇われた。そこでローズメリーはスローン・ホイットニーと知り合いになった。彼は彼女の美と純真さに心ひかれ、又ラリーの人となりを知ることとて、彼女にそれとなく注告することもあった。やがて2人は恋する間となった。それを知ったラリーは嫉妬から2人に復讐せんと計り、知らぬ間にローズメリーの裸体画を作り、画家の舞踏会の席上で公開した。その恥辱からローズメリーは再び世間に顔向けが出来なくなった。彼女は自らラリーの許に赴き、事実無根の取消しを迫った。が、却って彼女はラリーの暴力の下に危くなった。その時、同じくこのアトリエを訪れたのがスローンである。スローンは彼女の危機を救った。そしてラリーに謝罪状をしたためさせた。斯くて暗雲は晴れ、恋する2人に新たなる生活が始まることとなった。