「絢爛たる殺人(1934)」のストーリー

今夜はレヴュー「アール・キャロル・ヴァニティース」の初日である。舞台監督のジャック・エラリーが大車輪で開幕の準備に忙殺されているところに、彼の友達の探偵マードックが切符を二枚くれと頼みに来たが、ジャックは主役のエリック・ランダーとアン・ウェアーが来ないので切符どころの騒ぎではないといって、マードックを追い払う。ランダーとアンとは恋仲で、今夜劇場がハネたら結婚しようと約束していて開幕間際に駆け付けてきた。二人の結婚の噂はすぐ楽屋中に広がった。一座の女優リタ・ロスはエリックと昔交渉があった女なので、御機嫌はなはだ斜となり小間使いのノーマに当たり散らしていた。彼女はエリックの秘密を知っている。その秘密とはエリックの母親が衣装係のスミス夫人であること、スミス夫人は三十年前ウィーンで女優をしていたが殺人の罪を逃れてアメリカへ渡り、この劇場で働いていることである。彼女はエリックにもしアンと結婚すれば彼の母スミス夫人の秘密を暴露して捕縛させると脅かすがエリックはそんなことをすれば彼女を行かしておかないとやり返した。レヴューの幕が開く前アンが楽屋を出たとき、頭上から大きなスポットライトが落下し、カーテンの陰でも砂袋が落下した。幸いにアンは負傷しなかったが、エラリーは心配して警察へ探偵の派遣を依頼した。マードック探偵は部下を従えて乗り込んできた。エリックはアンが自分の部屋から盗みだした母の昔の写真や秘密書類を取り戻すため、秘密探偵のセイディー・エヴァンスを頼んでいたが、女探偵は無事にアンの部屋からそれらの鐙拠品を取り戻して劇場へ届けて来た。その女探偵がレヴュー開幕後死体となって発見された。マードック探偵はレヴューの幕を閉めて犯人を探しだすと言いだすがエラリーは懸命に探偵をなだめ、豪華絢爛のレヴューは続けられて行った。そのうち、舞台でリタ・ロスが何者かのためピストルで射たれて死亡する。そのピストルはエリックの所持品であることが発見され、エリックが犯人として捕えられたが、リタの小間使いノーマの告白で意外な新犯人が現われた。果してそれは誰であったろう?