「紀元前百万年」のストーリー

登山隊の一行が嵐のために洞窟へ逃げ込んだ時、その壁には有史以前の壁画が描かれていた。一行中の科学者が皆にそれを解いて聞かせたところによると──ロック族の酋長アコオバ(ロン・チャニイ)には、トマック(ヴィクタア・マチュア)という息子がおり、彼は狩人として知られていた。ある日彼はマンモスに襲われ、やっとのことで木の上に逃れたが、マンモスの怪力に押倒されて、木もろとも真逆様に河中へ転落した。下流に棲息するシェル族は、ロック族より高度の生活を営んでいたが、その種族の少女ロアナ(キャロル・ランディス)が、流れて来たトマックを救い上げた。彼女の手厚い看護で彼は健康も快復し、そこに留まる内にさまざまな文化を身につけることも出来た。特に彼等の用いている槍がロック族の棒よりもすぐれた武器であることを知ったのは、トマックにとって何よりの勉強であった。彼がロアナを伴って故郷へ帰ってみると、父は酋長の権限を奪われ、スカカナ(エドガー・エドワーズ)が種族統治の実権を握っていた。トマックはスカカナに挑戦したが、スカカナの旧式な棒は、トマックが習い覚えて来た槍の敵ではなかった。統治権を握ったトマックは、人々にシェルの文化を教え込んだ。ある日、火山爆発と大地震が起こり、ロアナは身を以て故郷へ逃れ帰った。彼女を追ってトマックがシェルへ着いたとき、恐竜がその洞窟を襲った。トマックは直ちにロック族を召集し、2つの種族は力を合わせてこの怪物と闘った。かくて、その頭に大石を転がり落として恐竜を征服した時、ロックとシェルは一層の和合を深めたのだった。