「壁の中の声」のストーリー

富める実業家フランク・デヴェローは父の秘書アン・カーターを海上キャバレーへ誘い出し、挑まんとした折り、警官の手入れに合った。デヴェローは醜聞を恐れて新聞写真班が撮影した当時の写真を買収してしまう。それから間もなくアンはローレンス・リーガンと結婚し幸福な生活に入ったが、突然デヴェローがリーガンの妹ヘレンを訪れて来たことから2人は思わぬ対面をする。リーガンはデヴェローが親友ディクスンの結婚生活を破綻せしめた男であることを知って彼は快く思っていない。アンはデヴェローに、ヘレンから手を退くように懇願するが彼は昔の写真を利用してアンを脅迫し、一切を沈黙するようにとアンに言い含める。が、アンはこれを拒絶し、却って彼がヘレンをアパートへ招待する計画を立ち聞きしてしまう。リーガンはディクスンよりの電話により事実を確かめるためデヴェローの家へむかう。アンもまたヘレンを彼の毒手から救い出すためにデヴェローを訪れた。デヴェローは再びアンを脅迫するが、その折り、リーガンとデヴェローとはディクスンの問題に就いて激論し、リーガンは誤ってデヴェローを射撃してしまったのである。リーガンは拳銃をデヴェローの手に握らせ「邪魔するべからず」の札を外側の扉にかけ、錠を卸して却って行った。死に瀕したデヴェローと共に部屋へ閉じ込められたアンは夫が殺人罪に問われることを恐れ、受話器を外して「助けて!」と叫びながら2発を空射する。地方検事が出張した時、アンは自己防衛上、デヴェローを射撃したと言うが、検事はリーガンがデヴェローを訪れたことを探り出し、リーガンとアンとを対決されたので遂にリーガンは事実を告白した。アンはある婦人を救うため訪れたと告白するが、その婦人の名は言われないと言い張っている時、ヘレンが訪れて来る。ヘレンは警官をデヴェローの召使と思い、デヴェローと食事の約束をしたが、取り消すからその旨彼に伝えてくれと言う。検事は事件の詳細をヘレンに語ったためヘレンは遂にデヴェローと約束のあったことを打ち明ける。デヴェローは遂に3人の前にいままでの一部始終を告白し、リーガンの寛怨を請いつつ死んで行った。