「悲しみよさようなら」のストーリー

オハイオ州の小さな田舎町では、15年前に町を飛び出し、やがて大スターになったロキシー・カーマイケルの帰郷の話でもちきりだった。彼女は当時、夫デントン(ジェフ・ダニエルズ)と生まれたばかりの子供を残してこの町を去ったが、成功をおさめた今、故郷にロキシー・カーマイケル・センターを寄贈することにし、そのオープニングのためにやって来るという。そうとあって、いつもは静かな町も大騒ぎとなった。15歳になる少女ディンキー(ウィノナ・ライダー)もロキシーに憧れる1人で、誰よりもその日を待ちわびていた。彼女は孤児でカーペット屋を営む夫婦に育てられていたが、自分がロキシーの子ではないかと思い込んでいる。そして、すてきな母親が自分をこの町から連れ出してくれるのだと空想していた。彼女は頭は良いが、クラスのいじめられっ子で、その風変わりな外見と突飛な行動で、町中の人たちから嫌われていた。彼女の養父母も手を焼き、寄宿舎の学校へ入れようかと考え中だ。そんな彼女を温かく見守るのは新任の女教師エリザベスとクラスの人気者ジェラルド。エリザベスはディンキーの相談相手となり、ジェラルドは次第に彼女にひかれてゆく。一方、ロキシーが戻る日が近づくに連れて、その準備で人々は大わらわ。今は平凡に暮らしているデントンもさすがに落ち着かない様子で、そんな彼に怒りを覚えた妻は家出してしまった。そのデントンはふとしたことからディンキーがかなわぬ夢を抱いていることに気付く。自分とロキシーの間の子供は実は生まれてすぐ病死したのだった。そして待ちに待ったオープニングの当日、集まった大勢の人々の前に1台のリムジンが到着。だが、出発直前に自らの意志で帰郷をとりやめたロキシーの姿はそこにはなかった。この日のためにピンクのドレスに着替えて、彼女を待っていたディンキーの落胆は大きかったが、デントンからことの真相を聞きあきらめる。だがそんな彼女を、ジェラルドが待っていたのだった。