「影を持つ女」のストーリー

貧乏なジャネット・ゴードンは毎日毎日飢餓と直面するほど窮していた。彼女がスティーヴ・ベルトンという詐欺師の片棒をかつぐに至ったのは全く貧困のためだった。ベルトンは紳士を装い、ジャネットを妻に仕立てて上流社会の宴席に交わって、ギャングを巧みに手引きして、自分等は被害者の役割を演ずる役目だった。ところがある晩のこと、本当の被害者側で騒ぎ出したため、一人射殺されてしまった。探偵長ダン・エメットはそれを機会に一網打尽してしまった。がベルトンだけは仲間を裏切って自分だけは罰されるのを免れた。一年間の牢獄生活の後ジャネットは再び明るい世間に出て来たが、彼女の善良さを見抜いたエメット探偵はある骨董店に女店員として世話をしてやった。そこで金持ちのスチュアート・エリオットという青年と知り合い結婚した。エメットは過去を秘密にしておくようにと勧めたが一年後ジャネットが幸福と愛とに浸っているとき、突如ベルトンが現れて強請に来た。結婚記念日につけなければならぬ宝石の首飾りを奪って、欲しければ2000ドル耳を揃えて持って来いと言ってベルトンは立去った。ジャネットはエメットに相談に出掛けた。探偵は自分に任せて安心して居よと言った。その日はベルトン一味の首領株ジャック・カーティスが出獄する日だった。エメット探偵はジャックに耳打ちした。果然ベルトンはジャックの拳銃に倒れた。探偵は首飾りをジャネットの許に届けてやった。ジャネットを脅かす暗影は永久に消えた。